■ 湖南アルプス・堂山
・・・・2024年12月07日
2024.12.8

今週も田上公園から、お天気も先週に変らず、晴れてはいても強い冷たい風が吹く。お陰かどうだかお散歩の方は少なく駐車場はガラ空きだ。高速道路の工事現場に差し掛かったところで安全係の方から声を掛けられた。先週の行き帰りの様子を覚えていたらしい。

天神川左岸から、川の中の飛び石伝いに右岸に渡る。今日の最高峰は堂山、400に満たないお山ではあるが、辺りを徘徊してみようと考えて、先ずは堂山へ行こう。ハヤの泳ぐ天神川に別れ、小さな谷川に沿う途を登る。斜面を覆うコシダの中に、紅葉を残す樹木がところどころ。風は防いでも日射しがないので暗い。小さな谷に工事の音が響く。

谷川と別れ、尾根に登ると日射しとともに強い風。汗ばんだ肌には清々しい。運動を怠ると直ぐに冷える。隣の尾根に、間違って歩いたザレ場が見え出した。よく踏まれた滑る岩場を上り詰めて堂山山頂、北を望むと直ぐ下に広がる街並と琵琶湖、南を向けば、それなりの光景の広がるピークだ。

堂山から南のルートはロープなどの設置された岩場を降る。ザレて滑るのでロープは有り難い。今日始めてのハイカーが登って来られた。登り優先で暫く待つ。降りのほうが大変なのにすみません〜、と仰有る方の身体は硬く、足を上げるのが容易では無い。無事に上がって来られて次は降り。日課としての柔軟は面白く無いが、こんなところを歩いて柔軟になるならやっても良い。

強風のザレ場降りも樹林帯に入れば終了、鎧ダムまではのんびり歩く。滲み出た水の作る小さな流れを辿ってダムに到着、水はここで姿を隠す。水の代わりにうず高く積もった砂礫の貯まるダムである。ひときわ高い辺りで若者が食事中だ。流れ込む川は上流部で左右に別れる。右は直ぐに消えそうに見え、左の流れを辿る事にした。

流れの周辺はすべからくコシダ、加えてトゲのある植物が多くていやらしい。しかし、時々は歩く人もあるようで、薄いながらも踏み跡は残る。藪に続く踏み跡らしき痕跡を辿ると湿地の様な平坦地に出た。獣の足跡で一面の田圃状態。鹿の溜まり場かとも思えたが、この様な土木工事紛いの跡を残すものはイノシシしかいない。イノシシ村はこんな所にあった。

イノシシ村でエネルギー補給。辺りの砂礫の上に赤い小さな植物が点々とある。よく見ればモウセンゴケ。食後、更に流れの中を辿ってみたが変化は無い。ダムまで戻ると大勢の皆様が休息中、えらく賑やかな様子だ。ダムサイトの説明書きなどを読むと、嘗ての禿山の様子を写していて、周辺の林は、近年の植林から始まったものであるらしい。ダムを降り道路まで戻って来たものの時間は未だ充分残る。次回のため、不動寺方面の様子を探って歩いた。7時間ほど歩いた今日の成果はだるい足だけである。


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