■ 丹波・やしろ鴨川の郷〜加東神山
・・・・2024年10月12日
2024.10.14

加東市のリゾート施設「やしろ鴨川の郷」に8時前、緑の絨毯の前には綺麗な水を湛えた池が広がる。車を降りた皆様のお楽しみは、そうした伸びやかな光景の中でのゲートボール、紅葉には幾分早いようだが早朝の空気は爽やかだ。加東市最高峰への道を訪ねて看板を見ると「道不明瞭」とあった。

谷川に沿う広い道を辿れども踏み跡は無い。賞味期限はとっくに切れた設備らしい。谷川を渡り暫く歩くとコシダの中に続く階段道、くの字を書いて急斜面の山腹に続く。暑さも幾らか和らいだところで、次第に見えて来る施設の全容などを見下ろしながらの快適なルート。だが、やはり近頃の踏み跡らしきものは全く無い。汗の滲む頃には東屋があり、茶店などは無いものの、立派な椅子の待つ東屋である。

嘗てはここから周回が出来たようだが降りコースは柵で通せんぼ。見上げたコシダの藪に僅かな踏み跡が続いている。ここからのルートはほぼ藪の中、照葉樹の下に続くジョロウグモのルートだ。ピストンで戻るとしたら、帰りにも蜘蛛の巣のお払いが必要である。小枝を振り回して歩く光景はお祓いと変わるところが無い。登るお山は「加東神山」、神さびたお山なのだ。

いい加減歩いたところで多いに降る。なアホな?、ずっと尾根筋を辿る積りでいたからこれは想定外、ここで初めて地図を確認、正確なルートは分からないながら、加東神山へのルートを概ね了解した。随分トリッキーなルートである。ロープの設置された激下りを終えると、建物傍の林道に出た。続く尾根に乗るルートは目の前である。寸断されたルートの登り返しは暑かった。照葉樹が切れると明るい代りに大変に暑い。そうしてほぼ直線に延びるルートである。

回復した樹林の下は涼しくはある、が暗くて落葉が克く滑る。「大峰」の山標を見てようやく目指す「加東神山」に到着した。ここは2度目で西光寺跡のやや上方に当たる。そうした遺跡らしき跡も多数目にした。下の辺りで鹿が鳴く。エネルギー補給を済ませてさあ降ろう。降るのは良いが、あの登りも蜘蛛の巣ももう沢山。楽なコースは、と地理院地図を探せば見つかるから有り難い。

林道まで降り、激下りの先に谷に降るルートがある。ここもどうやら廃道に近い。が登り返す事を思えば極楽である。蜘蛛の巣のお払いを怠った罪は償いが必要であった。2重に張られた木の根により、見事に転けて贖罪とした。加東神山恐るべし。


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