■ 播磨・千ヶ峰
・・・・2024年09月29日
2024.9.29

三谷渓谷登山口を過ぎ、耕作地の中の細い道を辿ると小さな集落の中でお山に向う道と合流した。これを辿れば市原登山口、しかし尾根まで走ると標高差があまりに少ない。地理院地図によれば破線のルートがあったように記憶している。そんな登山口はどこだ?、とキョロキョロするほど安易な道では無い。概ね1.5車線巾ではあるがところにより1車線、山側に側溝のある傾斜のキツイ曲折の厳しい道である。

結局、峠まで車に乗って無人の登山口に着いてしまった。かなり賑やかなコースだと思っていたのだが雲の多い寂しい光景、クマ対策に鈴を着けよう。近頃は暑気も幾分和らいでここでは15℃、やや寒い。秋色の無いルートに青いクリの実が落ちている。イガの中の実は小さく虫食いが多い。どうも9月も末とは思われ無い光景だ。花などは今のところどこにも無い。林床の植物が消え花が消え、虫が消えるとクマも住めない。植林地の下の方ではチェーソーの音が響く。クマ対策は無用になった。

小さな東屋を過ぎると展望地がある。緑に覆われた山並の下に集落が見えた。冷たい風に空を仰ぐと雨粒がポツポツ、傘はあれどもカッパは持たない。一面のカヤ原に抜けてアキノキリンソウが1株だけ、下の方で鹿が鳴いた。この辺りから傾斜がある。ピークまでは凡そ300、流石に汗が滲んできた。2つ目の東屋を見て、少し歩くと見覚えのある辺りだ。東側への展望も可能になり、僅かな陽光のお陰で気温は18℃、どうやら雨ほどは避けられたらしい。

アキノキリンソウをもう1株見て無人のピークに一番乗り。三谷コースに人が無いのは未だ早いから。つまりはとても楽して登ったと言う事だ。山標の先の露岩の上に腰を降ろして先ずは一服。する間に後続が着いた。彼らは後方に気配のあった方々である。暫く休む間に賑やかさが戻って来た。安直な市原ルートではあるがハイカーの数は案外に多い。

露岩の上を明け渡して早々と下山、行交う人は絶えず、お年寄りばかりの団体さんは50人ばかり。あの歩みでは山頂は13時ころかな。


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