■ 宝塚 ・丸山湿原〜川下川ダム
・・・・2024年08月17日
2024.8.18

酷暑の最中に一服の清涼剤、と言うほども涼しくは無いが、台風のもたらした北よりの風のお陰で明らかに涼しい。軽トラ1台の止まる駐車地を出て、目指すは丸山湿原に咲くサギソウである。昨年は咲き残りの2輪ほど、一昨年は確か、湖南アルプスの池の畔でやはり2輪ほどを見た記憶は残る。

湿原までの道を一番に歩くと蜘蛛の巣が煩い。先行者の存在はそれだけで有難い。丸山登山口を過ぎた辺りのイグサの中に踏み跡がある。踏み跡を辿った先のイグサの中に白い花らしいものが見える。恐らくサギソウであろうと思われるのだが、立入禁止の領域に踏込むほどの情熱は無い。木道近くで咲くギボウシに似た花もあれば3弁の黄色い花も咲いている(アギナシ)。

暫く歩くと立入禁止の看板がいやに目立つ展望台の前、ポツポツ咲くサギソウの所在は分かるものの、お立ち台からサギソウを観察するのは通常視力では不可能だ。敢えて禁を犯すほどの情熱はやはり無いので、次の観察地へ移動しよう。人の立ち入る領域を見事に避けて花を付ける、世慣れた植物を見た場所である。

ここでサギソウをゆっくり観察させて頂いた。写しやすそうな花を見付けて正面から上から撮るものの、満足のいくものは無い。そばに巣食うコガネクモもまた焦点が合わなくて映らない。湿原の被写体は選択が難しい。さて、お花見は無事済んだので、後は適当に歩いてみよう。南に歩けば高速が近付く。大汗のトレランお二人が先に行かれた。先行されると大変に有難いのは前述した通り。

途中から、見覚えの無い、未踏領域に入り先行者の踏み跡どころか近頃の踏み跡が薄い。道型が壊れる尾根の突端を降った先は立派な舗装道路、目の前はやや水少なめの川下川ダムである。今日の風は、木陰の続く限りは涼しさも感じられる程度、この道を辿って西谷公園まで散策しよう。何れは興味のあった領域だ。車・バイク・自転車が時折通る閑散とした道にうずくまるアゲハモドキ、水をやってもお礼どころか振り向きさえしない。水が欲しけりゃふんだんにある所、これは処方を間違えたかな。


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