■ 京都西山・越畑〜水尾〜愛宕山
・・・・2024年08月10日
2024.8.11

今朝の気温は28℃、このところの、有無を言わせない猛烈な暑さの緩みを感じさせる朝だ。嘗ての夏はそろそろ終盤に差し掛かる頃だが、近頃は猛暑の後に次の夏が訪れる。煌めく陽射しは進む季節を現してはいる。が、気温は依然夏である。

樒ヶ原の駐車地には1番乗り、吹く風は幾らか優しいものの、後続があるかどうは怪しいものだ。なんてったって日本は熱帯を超える「亜熱帯」、低山の徘徊にはリスクが伴う。自粛モードで愛宕山を歩いて来よう。

先ず目に飛びこむのはジープ道だ。しかし先週日本100高山を歩いてジープ道では情け無い。越畑から地蔵山を歩いて愛宕山に詣でるのがベストであるが、芦見峠の界隈は山ビル様の支配下である。これを犯す胆力が無いのだ。必然的に選択肢は限られ、嵯峨水尾からの愛宕山が残る。けっこうハードなコースである。

陽射しの無い府道は快適であった。500まで登った後は風に吹かれて降るのみ、細い体を揺らしながら、必死に走って来られる皆様に向って、声援を送る余裕の道程。水尾に降ると柚子の木に未だ青い実が着いたところ。これを削って青とうがらしと混ぜると水尾の特産品、製造所の小屋に人影があった。

ここを左折して愛宕道、郵便屋さんは脚が早い。急坂を登るとず〜〜と急坂の続くルートで、風は吹いても汗が止まない。楽した後のキリギリスはこんなものかも。喘ぐ急坂の僅かな水場にマムシがいた。近頃は希少になったマムシとの遭遇、このところ、山を歩くとマムシに当たる。なんぞ良い事の兆しなら有難い事だ。何れも身構えるポーズはなかったから、憎まれてはいないと考えよう。それでも厳しい急坂は続くのである。

表参道に着いて腰を降ろして小休止、当局の皆様の心配を他所に、不届き者は少なからず居る。不届き者の背中を追いかけ黒門に辿り着いた。残すところは僅かではあるが、汗は止まず吐気が伴う。中でも穏当な日に熱中症とは、我が体ではあるがよう分からん。滅多に見ない閑散とした休息所に着き風に吹かれてエネルギー補給、過ぎれば民の嘆きなりとは雨であるが、仕舞には陽射しの中で温まる始末。比べて、お隣のベンチのおば様には余裕があった、情け無い。

薄靄の、京都の街を見下ろしジープ道で下山、駐車地の車は2台であった。


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