■ 丹波・白髪岳〜水山〜松尾山
・・・・2024年07月07日
2024.7.7

梅雨の半ばで熱中症警戒アラート発令中、猛烈な暑さに加え湿度が高い。見上げた青空に薄雲がかかり、よく見れば、辺りを覆う薄い霧だ。登山口が近付く頃にはその霧も晴れ、何分にも低山の事であるから、こんな日には皆様自重の結果、不届きな車が1・2台はあるだろう。駐車地に着いたところで車は4台、身繕いの間に更に3台、おば様お二人が歩き始めたところである。

歩くとなるほど陽射しはきつい、が吹く風には涼やかなものも混じって案外に歩き易い。道端には見頃を過ぎたネジバナや、畦道・川端に咲くノカンゾウ。いつの間に、季節は一気に進んでもう夏の光景。そういえば、ビルの谷間にセミの声を聞いたのは一昨日であった。東屋に木霊するおば様たちをやり過ごし、後続のお若い4人組を先に行かせて、最後尾をゆるゆる歩く自粛歩行、暑さ対策の歩きである。

久しぶりに、谷道を辿ると綺麗な水を湛えた砂防ダムがある。細い谷奥に続くルートは始めてのルートだ。古いルート出合から先はお馴染の急斜面、発汗の効果かゆるゆる歩きの効果か、無事に尾根まで辿り着いた。西に開けた尾根の風は極楽だ。四斗谷の背後に鋭い頂角を見せるトンガリ山。

山頂手前の緩斜面で、お若いソロの男性に途を譲った。おば様方の声は前方の岩尾根辺り。短いながら岩場は暑い。ところが踏み跡は岩場の下にも続いている。最後は少し1枚岩を登るのだが、呆気無く岩場を通過してしまった。暑い岩尾根を登って来たソロが一言、「怖かったです」。木陰の無いピークに登ると無人であった。

暫くピークに留まり間を開け、降る北尾根の急斜面、気温は21℃でやたら涼しい。涼やかな風の力を借りて、今日は北側の尾根ルートを選択、今日に限れば、木陰の続く、風の抜ける明るいコースで「水山」の山標の立つお山である。何で「水山」なんだろう?、不思議なお山だ。

暗部に降り、次は松尾山、一旦降りに親しんだ後の登りは少々応える。100mばかりを登るとおば様方の寛ぐ山頂に到達した。今日の登りはこれでおしまい。山城跡だけあって山頂は広い。照葉樹の落葉に埋る山頂では、ムカデなどには気を付けよう。倒木の上に席を見つけて冷たいもので芯から冷却、食べ終わる頃には鳥肌が立つ。

充分休んでお先に下山、照葉樹の根本で見たのは「マンネンタケ」の幼菌だ。霊芝と呼ばれる瑞祥の象徴であったとか、良い事の一つでもあれば有難い。降るに伴い登る運気、じゃなくて気温、下界の気温は33℃、しかし谷川の水は清涼であった。


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