■ 宝塚 ・東大岩岳〜大岩岳〜西大岩岳〜丸山湿原
・・・・2024年03月02日
2024.3.3

天気が良ければ大峰を散策する積りであったが雪雲の広がる荒天だ。こんな場合は、低山中の低山ではあるが、植林の無い、一面低木に覆われた丸山湿原から大岩ヶ岳、辺りが浮上した。今一度歩きたいと思って果たせずにいたところだ。一度などは、丸山湿原の入口まで行きながら、ついフラフラと目の前の宝塚市西谷の森公園に足を踏み入れ本命を疎かにしてしまった。改めて、丸山湿原駐車場を使わせて頂こう。

早朝の駐車場は無人である。もっとも、沿道の池のそばに佇む男性は見かけはしたが、何をされていたのか不明である。陽射しの未だない氷点下の湿原入口は寒かった。こんな場合は何が無くても筋肉を動かしたい。歩き出した直後、右手の山腹に「東大岩ヶ岳尾根ルート」の看板が目に飛び込んだ。東にも大岩ヶ岳があるらしい。出来るだけ広範囲を歩きたいからこの案内は歓迎である。雑木林に登り、シダの細い踏み跡を辿る間に陽が登った。霜柱の煌めく様子を写すべく、カメラを向けると陽射しが来ない。

周辺の一番の高みに登るとそこが東大岩ヶ岳、眼下に千刈池を望み展望が良い。北側に降って馬の背のピークを踏み、戻って西に降ると大岩ヶ岳。前回、木陰を宿した松の木は伐採されて切株だけが残っている。思い起こせば前回は、暑さに喘ぎながらの登頂であった。今日は反対に風が冷たい。猪名川の奥は雪雲の下である。

西に降って千刈ダムの見える辺り、不思議に水鳥の姿が無い。未だ渡りには早かろう。花を咲かせるミツバツツジは冬枯れの林の中の紅一点、なんぼ何でも早すぎる開花だ。今日唯一出会ったおばさんお二人へのサービスである。丸山方面に行く予定であったが千刈ダムに出てしまった。ダムまで降り、見上げた流水は迫力がある。見終える頃に雪雲が来た。

ダムの少し下流の橋を渡ると湿原に延びる巡視道がある。高速道路のノイズが絶えず聞こえるところである。雪の後の風の無い尾根道は温かい。背の低い松の林で昼食。温かいとはいえ長く留まるとやっぱり寒い。縦横に踏み跡の延びる尾根を歩いて湿原に出た。当然花などはなく今はお休み中、目指す丸山はどこかいな?、目立つものと云えば高速道路と大岩ヶ岳らしきお山だけ、方位こそは明瞭だが、何処が何処やら分から無い。

適当に東に歩き、斜度のある途を辿って丸山らしきお山を確認した。充分に歩いたあとであるから丸山は次回で良い。湿原の東側を辿る途中で歩いてみよう。戻った駐車場に車は4台、雪雲に覆われた空から粉雪が落ちる。


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