■ 播磨・明神山-大明神コース
・・・・2023年12月03日
2023.12.3

気温は0℃で風も弱い。夢やかたの芝生は霜が降りて白い。振り返ってみると晴れた週末は実に久しぶり。濡れずに山を歩けて幸いである。おてんとう様に感謝しよう。着くと同時に団体さんの出発シーン、皆様お年を召した方が多い。近頃は裏明神と称する岩登りまがいのコースが人気とか、興味はあるが、無事に帰りたいので無難なコースで我慢しよう。今日は、前回歩いてしんどかった大明神コースに再度チャレンジ。長くて起伏の多い後半に備えて、東尾根まではゆっくり行くのが今日の戦術だ。

暗い神社裏から巡視路のプラ階段を歩き、残り紅葉で明るい尾根に乗る。克く滑る落葉の途を歩いて少ピーク、300に満たない標高ではあるが晴れた高みは気持ちが良い。東の谷を覆う黒いパネルには呆れるばかりだ。シダのお山を登って降って、後方のざわめきに振り向いたところ、お若く見える6名ばかりの団体さんだ。ゆっくり歩きたいからここは途を譲りたい。近くなって改めて見たところが、10名を超えるかと思われる人数、冗談じゃ無い、あんなにいたんじゃこの先のスムースな行程に不安がある。

ゆっくりから一転、少々早めの歩きで引き離しに掛かり、たぬき岩の上で声も消えた。形の美しい、少明神コースの馬の背が正面だ。肩幅ほどの岩の間を抜け、衝立岩を左から巻くと、斜面が長々続く、ルート上もっとも嫌な地点である。後続の気配は全く無し、ここで一服入れるのは前回と同じだ。小休止の後は尾根までの忍耐、尾根からのアップダウンは少々の忍耐ではまかない切れない。

岩の上に立つ樹齢30年ばかりの樹木には驚いた。弾みでアホな事を口走った直後、降って来られた男性は笑っていた。イカン!、山影に耳あり葉の隙に目あり、慎重な言動が必要なのだ、大いに反省。反省はするものの登り降りは一向に止まず、少明神に辿り着いてもやはり降る運命。最後に恐竜の背を登り返してやっと明神山ピークに辿り着いた。ピークは賑やかである。

賑やかではあるが、この頃から北側の天気が不穏である。黒雲の湧く北の風は冷たい。せめて温もりを、と山頂南側の岩の上でエネルギー補給を兼ねた休息タイム。瀬戸内海に浮かぶ島々が克く見える。右側の島は小豆島、などと他愛の無い食事タイムも、直ぐ側に来られたおば様方のマシンガントークで腰を折られた。かなんな〜

過去3度はAコースで降り、谷に続くBコースは未知である。谷を降れば当然暗い、夏場にはヤマビルも出るらしい。が今日は冷たい風を避ける有り難いコースだ。直ぐに、谷一面の杉林の斜面になり、地を覆うのは蔓性の緑の葉をつけるキジョラン。近頃のお山は鹿の好みで植生が決まる。キジョランには毒性があって、鹿の好むところでは無いからこれだけが残っている。それにしても「鬼女」とは酷い命名。

谷底もやはり一枚岩の川底が続き、少しばかりの水が流れている。明かりが見えると炭窯跡が3つばかり、次は雰囲気の良い、紅葉を湖面に映す池があった。鴨の姿は何処にも無い。池の周りの舗装路を歩くとテント場に抜けた。怪しい天候にも拘らずテントは多い。ブームはいつまで続くのだろう。


CGI-design