■ 丹波・佐仲峠〜三尾山
・・・・2023年08月26日
2023.8.27

こう毎日猛暑日が続くと行く場所の選定が難しい。先週はもう少しで干物になるところであった。皆様のレポを参考にしようにも、挙がって来るのは遠い高山か沢登りばかり、今更沢登りでも無く沢の傍登りで凌げる暑さでは無い。風の有りそうな木陰の中でコース取りの自在なところ、と言う事で、夏場は初の三尾山辺りを歩いて来た。

ダム下のキャンプ場の様子は知れないもののひっそりとして声は無い。上の釣り場に至っては水は半分、筏はまとめて片隅に係留中、静まり返った水面に飛ぶ鳥の影も無い。雨水の流れを形作る路面の落葉、ハイカーは愚か、トレランの皆様の痕跡も無い。汗抑制のぶらぶら歩きで汗が吹き出る。日向の中はなおさら暑い。風よ吹け〜

舗装路が切れると古い峠道がはじまる。春日側は尾根まで舗装が完成している。あと少しのところで道作りを放棄した篠山市の判断を聞いてみたいものだ。出来れば両市の距離はうんと縮まる。第一に勿体ない。山道を歩きながら思う事である。汗を拭きながら歩くとやがて峠に着く。お地蔵さまは春夏秋冬、寒かろうが暑かろうが見てござる。

春日側へ少し降ってみたが人影は無い。冬場は明るい三尾山への途は、盛んなイロハモミジで少々暗い。黒頭峰への展望は無く、暗いと虫が出るので好ましく無い。厳しい斜面の手前に木のベンチがある。20℃ばかりの気温で涼しくて爽やか。腰掛けて汗を拭くと以外に居心地が良い。ここに広めの床几を置いて、夏の匂いの冷たいトマト、冷えたビールでもあると一日過ごしても良い。蚊取り線香も必須である。良いな〜

妄想はこれくらいにして腰を挙げよう。尾根までは厳しい斜度だ。尾根から少し降って、一面ママコナの咲く岩場を登ると三尾山ピーク。鹿の警戒音が2度、ママコナは鹿の好むところでは無いらしい。碑と椅子のあるピークは暑い。高速を望む松の木陰、今日は他に人も無く、風もあり、春日の街を見下しながら飲むアイスコーヒーは旨かった。春ではなし、夜でもないから「荒城の月」は出て来ない。芭蕉翁の「夏草や」が出て来るほどの草場も無い岩山の古城で、思い起こしたのは「小諸なる古城のほとり」であった。


CGI-design