■ 加東市・三草山
・・・・2023年07月02日
2023.7.2

雲の厚い・湿度の高いこんな日は、三草山といえども登山者はあるまい、と思いながら駐車地に着いて驚いた。残りスペースは奥の方に僅かばかり。歩き出すとやはり、熱がまとわり着いて暑い。鍛えるために歩くのであるから、少々厳しいこんな日は寧ろ有難い。と云いながら、出来るだけ優しい歩きは望ましい。風は涼しい程度に吹いて欲しいし、目を楽しませる程度に花は咲いて欲しいのだ。けして贅沢な望みでは無い。

なのにここまで目にした花はオカトラノオとトンボソウ、トンボソウはトンボによく似た緑の花で、ラン科ではあるが精彩には欠ける。風に至ってはソヨとも吹かず、少しばかりの願いも虚しく只々暑い。まことにもって勿体ない事ではあるが、お日様には今暫くのご辛抱を頂こう。気温は既に25℃、降って来られる早朝組の、お顔に刻まれた疲労の色。気の毒な事である。

連れない谷間を嘆く間に、後方から追い上げて来られたお孫さん連れのおじいさん、同じくらいかな?、暑いですね〜と汗を拭く。目の前の小枝に、朝露ならぬ朝の小雨に濡れた赤い実がある。ヤマモモの実だ。取って食すとやや酸っぱい。お孫さんも口に入れたが酸っぱいと云う。良く熟れたやつは甘かった。同じくお孫さんも甘いと云った。これより、お孫さんと、同年くらいのおじいさんとの同道である。

子供は身が軽い。興が起これば走りもする。足は引き上げるのでは無く体に着いて動いている。そんな頃があったんだな〜としみじみ思う。山頂手前で先に行かれた。山頂の、木の長椅子に掛けると汗で跡ができた。良い汗かかせて貰った。僅かではあるが風もある。涼んでいるところへ、お孫さんから差し入れが来た。有難く頂いた。ご馳走さまm(__)m。

皆様と歓談中のお二人を残して周回コースに降った。が、どうもいつもの静謐が無い。池を見下す位置まで歩いて、原因を目撃した。湖面を騒がす水上バイク、静かな昭和池に白い航跡を残して疾走するバイクが3台ばかり。部外者立入禁止の池に何が起こった?。陽射しの戻り始めた低山は・あ・つ・い、加えて不快なフカシ音。あ〜エネルギーの補給が必要だ、で軽い昼食。

池面に降るコースを歩くと池の由来を語る記念碑の前に集う車が7〜8台、許可を得ての事らしいが、バイクの起こした波は池の存続に多大な影響をもたらすはず。そうなれば、池の浚渫も必要になり、維持費が増える。池の新たな使い方を模索する試みにしては、あまり賢明な試みでは無い。


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