■ 加東市・三草山
・・・・2023年06月03日
2023.6.4

大雨の翌日は三草山、水はけの良いお山でハイキング、大坂山界隈の谷筋は大水が予想される。半分ほど埋まった駐車地を見る限り、皆様の意欲に何らの翳りも見られない。次々と出発されるお元気な皆様の後に続くと水浸しの登山道が待っていた。灌木のトンネルを拔けるとルートの分かれる鞍部に出る。ここからは水の無い岩場歩き、大坂山の駐車地に止まる車が1台、やりますな〜。

雲の多い日でありながら陽射しは強く岩場は暑い。強めの風はひんやり冷気を妊み寧ろ爽やか。岩の窪みで汗を出し、尾根では風が撫でて行く。水を湛えた昭和池の先にあるべき淡路島は霞の彼方だ。色付きの花は終り、ネジキなどの白い花が多い中、よく見れば灌木の奥でモチツツジのピンク色。気持ちの良い日ではあるが体は重い。直ぐに着くはずのピークは2つのピークの先である。

ここは我慢の歩き、脚さえ動かしておれば早かろうが遅かろうがピークは漏れなく付いて来るのが登山の良いところ。形の良い大坂山界隈を見ながら辿り着いた三草山ピーク、ところが人が多くて休息場所に空きが無い。おやつなどを配っているところをみると団体さんか。止む終えず、周回コースへ降って静かな尾根までの我慢である。多いに降り徐々に登ると背の低い松などのある見晴らしの良い尾根に出る。ここでザックを下ろして小休止。あまり休むと冷え過ぎる。

灌木とシダに覆われた溝状の途を降ると白い5弁の花がある。水草に似た心細い茎の上で咲く白い花は始めて見た。調べたところ、イシモチソウと云うモウセンゴケの仲間で食虫植物である。肉眼で見る元気は既に無く、ルーペの助けを借りて細い葉先を見ると、小さな虫を捉えた触手が3つほど確認できる。夏には枯れてしまうとか、いや〜珍しいものを見せて貰った。

前回は多いに遠廻りのコースで周回した。あまり面白いコースでもなく恐らく今日は水路と化した途だろう。今日は素直に池に降り、満々と水を湛えた昭和池を半周して駐車地に戻った。三草山、いや加東アルプスは興味の尽きない山域である。


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