■ 丹波・千丈寺山
・・・・2022年05月15
2022.5.15

三田市の北にある千丈寺山、大きな溜池、千丈寺湖の側の神社から登るお山で兵庫100山・三田市唯一の一等三角点のお山だと云うから興味が湧いた。ロケーションは寧ろ良いにも拘らず、人気が無いらしいからそんなら自分で歩いてみたくなった。連休に登る予定であったが直前に腰を痛めて今頃になった。取付きは天狗の森駐車場になったが南に降れば天満宮も見る事が出来る。

狭くて急勾配の道を登ると綺麗な駐車場、広くはないが5〜6台なら充分な広さ。残念ながらトイレは故障、横の水道は生きていた。用意の間に到着した車の装備は尋常ではない。ビニール箱から覗く機材はカメラ関係?、手に取る男性はカメラマン?。しかし雰囲気は良いとは云えないな。お先に失礼して突入する森は植林地である。見渡しても植林地はごく僅か、多くは萌出る若葉の中である。

暫く鳥の声の響くコンクリート道を歩いて後は薄暗い谷間を登る。谷川の水も今日はやや多めでけして心地良いせせらぎではない。ミカエリソウの途を登ると落とした枝先が途を埋める。切り口を見ると刃物のようであり虫の噛み切った跡のようであり、結局は不明だ。見上げた尾根に明かりが洩れる辺りにお地蔵様、その後ろに墳墓の様な盛土と棺の様な石が覗く場所である。

若葉に染まる尾根に拔けると護摩壇があった。礎石らしいものがあるところから、或いは千丈寺の跡だろうか?。調べたところ、千丈寺を焼いたのは明智光秀、お山の南側下方には城跡も残るらしい。変哲のない尾根を北へ登って先ずは北千丈寺山ピーク、何も無い林の中にかわいい手作りの石積がある。北へ続く踏み跡を目で追って、次は南千丈寺山へ移動、護摩壇を過ぎると細い岩尾根、展望も良くなり咲き残りのモチツツジが色を添える。

前方で起こる賑やかな声、カメラマンに見えた男性と南から登って来られた男性の会話である。今日、山中で聞いた唯一の人の声だ。南千丈寺山の大岩の上で休む男性を後に、山頂下の立派な権現様を見たかったのだが倒木が途を塞ぐ。妙な格好をして腰を痛めては元も子もない。諦めて尾根を南へ降る。やや斜度のある尾根ではあるが明るくて気持の良い尾根だ。ただ蜘蛛の巣は煩い。モチツツジに加えてカマツカ・サワフタギ、ツクバネウツギの咲く尾根道は古道である。

車のエンジン音が聞こえるとトラロープのサポートのあるザレ道になり砂防ダムの下で神社の境内に降る。ここが北浦天満宮であったかどうかは確認していない。ここからの1時間は周辺地域の見学と車の騒音を計量する体験学習、四駆のロードノイズは殊に煩い事を学習した。


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