■ 播磨・明神山-大明神コース
・・・・2021年12月11日
2021.12.12

9時前の夢やかたの駐車場、辺りは霧に覆われて寒い。天気図では風のない温かい一日になる予定だ。前回は大明神コースを歩く予定で小明神コースに出てしまった。先ずは、登山口があると云う神社まで戻る。僅か100mばかり歩く間に、登山仕様の車が6〜7台も通り過ぎる賑やかな日だ。

神社の境内まで歩いて、さて登山口は?、広からぬ境内の何処にも案内が無い。奥に歩くとゲートの閉まる林道に出る。この先に進めば前回と同じ轍を踏む事になる。鳥居の立つ入口まで戻ると尾根まで登りそうな畑の中の道があった。これを辿って山裾の獣道を辿り、境内奥の林道に出たところで登山口を見付けた。登山口探して、朝からアホな事をしてしまった。

登山口よこに建つ看板によれば、年中害獣駆除のある領域だから注意が要るとの事、谷底を歩くならまだしも、登山ルートの案内までしてこの脅しは如何なものか、正直ちょっとビビってしまった。プラ階段で始まる道はかなり急傾斜、緩んだところに鉄塔が建つ。霧が晴れだし降り注ぐ陽射し、紅葉は過去のことだが林床は明るい。小さな岩場を越えてシダの中に踏み跡は続く。

起伏の続く快適なルートだ。右手、東の谷に妙なものが見える。辺りを覆う、一面の太陽光パネルの波、最先端の谷間の光景は黒いパネルの段々畑、黒い段々畑が有用であるか緑のそれが有用か、未来予測は誰がするのだろう?。さて、後続が出来たようで奇妙な光景は奇妙な声、奇声に代わった。呟くような、罵声の様な声は途切れては響き響いては途切れ、大人数のパーティかと思っておったが、正体はよいお年のおっさんと大人しそうな半そでの男性であった。シダの中に3輪ほど、ミツバツツジの咲く尾根の途中で追い越して行った。奇妙な二人であった。

前方が白っぽくなったところでお約束の岩場渡り、西に並ぶ尾根は小明神コースの馬の背に違い無い。草木に隠れた馬の背はまことに小さな岩に過ぎない。そんな岩尾根を超へ、前方を塞ぐ大岩が現れた。その名も「衝立岩」。巻道は?、大岩を巻き上まで続くトラロープ、落ちると生命も危うい様なところに設置された生命綱、有り難く使わせて頂き大岩の上に出た。

明神山に続く北側の尾根は直ぐ傍に見えるし、どうやらルートも終わりの辺り、と考えたのが不味かった。熱いので一枚脱いで取り付いた急斜面、小明神コース出合いを求めて辿る斜面の長い事、いい加減にせんかい!、と一喝したい相手がお山では詮方無い。小明神方面から降って来られたアベックのにこやかなお顔が羨ましい。北側尾根に乗ってから吹く風だけは冷たくなった。お山の特別サービスなのかな?

疲れた足取りで最後の恐竜の背を登る。恐竜と云っても有名どころの肉食恐竜や草食恐竜に背中の剣は無かった筈、確かにステゴサウルスの背の様な岩場ではある。よれよれで着いたピークは、お山談義に花の咲く皆様で賑やかであった。静かな一角を探しエネルギー補給、降りは楽そうなBコースにしようかな?。と、思いながらもアップダウンのあるAコースを辿ってまた汗になった。


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