■ 京都西山・地蔵山
・・・・2021年12月05日
2021.12.5

寒気の流入で各地とも天気が悪い。何処かへ行かないと第一健康に良くない。天気予報は当てにならないし、で思い起こしたのが地蔵山、思えばお盆以来、足が遠のいていた。遠のいていた、と言うよりも、避けていたと言うのが正しい。芦見峠から芦見谷に降りようとしてちょっと痛い手を見ると、山ビル2匹が食らいつき、スパッツを付けない無防備な両足に群がる凡そ20匹の山ビル。両足に各1匹が食らいついておった。這う這うの態で逃げ帰り、以来畏れて避けていたのだ。

これではいかん、何れは山ビルどもに報復を、と誓いながらこの寒気だ。これで奴らは動く事も出来まい。越畑の上空凡そ100m、上の緑の樹木は雪化粧だ。いつもの駐車地は雨である。山ビルには勝ったが雨の中、温かい車から出るのも勇気がいる。人影の絶えた集落を抜け、峠道に入ると轍の跡が多数残る。芦見疎水の前まで来ると「小型水力発電」と書かれた看板があった。近頃の流行り言葉の「SDGs」の越畑版か。人や車両がおおく入ると山ビルにはどうだろう?。しかし今日は勝ったと言ってよい。

峠から先の登山道には妙な轍が残っていた。どうみても今日のもので4輪車である。SDGsもなんのその、そんなもので山登りをするアホ〜が遂に出て来る時代になったか。雨と雪で滑る辺りはけっこう苦しんだ跡が残っている。登山道を塞ぐように置かれた倒木、あっちこっちに付けられた赤テープ、轍の向かう先には鉄塔がある。山ビルを避け登山道も遂に変わった?。

暫く辿ってみてそんな訳はないか。元のルートに戻ると一面の雪景色、少ないながらも冬の景色だ。植林が切れると急斜面が待つ。落葉の上に雪の着いた斜面はよく滑る。汗の滲む馬酔木の林でー3℃、辺りの樹木に小さな霧氷が着きだした。馬酔木の葉を見ると何やらに似ている。そうだ!、ウスユキソウだ。無表情の馬酔木の葉にこんな一面があった事を発見した。ピークの馬酔木は愈々勢力を広げていた。

西向地蔵様の周囲だけは綺麗になった。久しぶりの挨拶をして三角点に移動、流石にここには足跡が残る。ピークを境に気温は少しばかり上昇する。北側斜面にあった雪はこちらにはない。濡れた落葉とガスの中の雪の舞う尾根は寒々しい。寒々しい尾根が尽きるところでジープ道に降りた。降りる尾根の上で2人のアベックにあった。降りたところで4人のハイカーとあった。登山道の4輪の跡は送電線保全の作業かもしれない。


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