■ 多紀アルプス・筱見四十八滝〜峠山
・・・・2021年09月05日
2021.9.5

駐車地に着くと既に5台ほども先行者がある。昨日までの雨による増水で、手洗い滝などは滝行もできそうな様相、谷の中に入ると水音が凄い。滝の傍を抜ける辺りは流れの中を歩く。辺りの気温は20℃ばかり、涼しい。岩尾根に立つと風よりむしろ陽射しが強い、やっぱり暑い。前線は南下したといってもやはり9月の初旬、幻の秋に騙されるものでは無い。

さっきから、上か下か定かではないがキャア〜キャア〜声が響く。目の前の灌木には黒い果実があちらこちら、ブルーベリーの仲間であるナツハゼだ。1の滝を見て最後の岩場を登る、出来れば全身の可動部を活用して登りたいから鎖などは反則だ。涼しさの中でも溢れる汗はむしろ有り難い。核心部を過ぎて緩やかな道を、と言うところで前方のアベック、周回する道は何処でしょう?、と仰有る。

聴けばこの上の岩場まで行って引き返したようで、キャア〜キャア〜は同伴の女性の発する悲鳴?、であった。明瞭な踏み跡が分からないのだから初心者に違い無い。水の流れる踏み跡を歩いて尾根に乗り、周回コースまで見届けた。後は別れてもう少し先まで行きたい。多岐アルプスは、雨石山〜三尾山までほぼ歩いた、が小倉タワ〜48滝までは未踏である。少しだけでも歩いてみたい。

お気を付けて、と云う前に、峠山はこっちですか?、と登山本を見せられた。目標のピークは峠山と言う事を教わった。前後に繋がって峠山への道、尾根道は明瞭で鋭い細尾根、迷いようが無い。大岩を巻いたところで一休み、先に行って貰った。先には行って貰ったが、位置は手に取るように分かる。賑やかである。

歩き始めたところで戻るお二人と出くわした。登り勾配の終わるところに真っ赤な山標、山の中で人工的な赤はやや気色が悪い、その下に小さな文字で「峠山」と記されていた。真っ赤な山標には「村雲村630・95」、村雲村?、とここで云われを調べ、これは割愛して、点名村雲村が正式名称である事を確認した。これより先は降りなのでここで引き返す。

先の大岩まで戻るとお二人が食事中、ゆっくり腰を下ろして休息出来る場所はここだけだ。虫も見ないし良いところであった。ただ時折スズメバチの来訪はあった。周回コースまで戻って降る道、湿った硬い赤土混じりの小石の多い道は克く滑る。途中にある少広場の岩に腰掛けエネルギー補給、賑やかな声が近付きお二人が降って行く。駐車地まで戻ると入口広場は満員御礼、コロナ禍の、晴れの休日の近場は大賑わい。


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