■ 若狭・青葉山
・・・・2021年08月28日
2021.8.29

若狭青葉山は、梅雨時期に2回も続けて歩き、初回は雨の中でバテバテ、2回目で初期の目標である周回を達成した。が、その時に見た印象では、西の松尾寺からの登攀がもっともメジャーなコースであるようだった。松尾寺から登って初めて登った、と言えるのではないか。

今回は松尾寺からのメジャーコースを歩いてみた。国道から松尾寺まで、有名なお寺にしては狭い道、着いた駐車場も広くない。案内なども、気が付かなかったか目にしていない。皆様のレポートを参考に、本堂裏手に続く登山道を探して、お山に続く階段を登った。そこに聳える巨大なアカガシ。

先ずは陽のあたる道から植林の中の溝状の踏み跡を登る。暑い!、2度目の梅雨のあけた今日はベタつくほどの湿度で兎に角暑い。そんな時に無風の溝の中を歩かなくともよさそうなものだ。溝が終わると広い平坦地に出た。今では杉の植林地になってはいるが、以前は耕作地か何かであったに違い無い。見上げた高みにお山のピークあたりが覗いている、何という斜度!。壊れた石の鳥居を過ぎると斜度が出て来た。

登山道としては気持ちの良い道が続く。要所にはお助けロープの設置された道ではあるが、降りでは役にたつ。小さなものを二人も連れたお父さんが降って来られた。この斜度の降りは子供の足では踏ん張りが効かない。お父さんは大変だ。こちらは、溢れる汗を登山道に撒き散らしつつ登る。風の谷はまだかいな。風が無くても、耳は痛く無い代わりに気持ちが悪い。ババ様に訴えたら殴られるかな。

発熱と放熱効率を考えながらゆっくり登る。この熱があれば新型コロナも撃退できるものを、勿体ない。ピークが近くなると風が出て来た。ババ様、風が!。と、登山道脇に気になる三角形の葉を見つけた。注意して探すとけっこうアチコチにある。間違い無くミスミソウの葉だ。雪割り草の類は、開花後には枯れるものとばかり考えていたが、間違いであった。

どうにか西峰の祠の前に着いた。目の前のビューを楽しむ前に先ず身体の冷却。樹林の作る木蔭は風が抜ける。もっと良い場所は先着様お二人、強い風に天候の異変を感じたようで、直ぐに東峰に去って行かれた。午後の天候には不安がある。後続に小学生くらいの子が二人とお母様二人。

ゆっくり休んで東峰に向けて岩稜歩き。小さな高低差があってそれなりに応える。空を見ると雲ばかり、雨の前に降りたい。東峰手前で引き返す。西峰で小休止の間に小屋の管理者らしき男性が現れた。草刈り機の様なものを携えていた。

降りは早い、あっと言う間とは行かないが、気付けば壊れた鳥居の手前、ヤマドリらしき鳥がいて小休止。相当にあった距離は見ている間に僅か2m。声を掛けても動じない。何時までもそうしている訳にも行かないので、帰るわ!、と歩く横を並走する。後で調べたところ、縄張りを守る場合などに時々あるとか。東峰の降りでは野うさぎの子が待っていた。今回はヤマドリに代わった。


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