■ 但馬・蘇武岳
・・・・2021年07月31日
2021.8.1

灼熱地獄に見える万場スキー場の駐車場、先行される方が車3台、登山口に最も近い辺りで準備中の方を含めると4台、木蔭に移動して1本、予想に反して意外に涼しい。見上げた空には悩ましげな雲、雨になるかも。歩き出したところで、登山口近くの方も歩き出した。見るからにトレランスタイル、カメラも趣味らしい。

日射しの中でも今日は楽、とは云いながらもアスファルトの上は、とここで気が付いた。歩く登山口までの道が舗装されている。登山口まで車が入るともっと楽、だろうか?。舗装が切れるところが登山口、泥濘の多かった道が今日はカピカピ、山腹から湧き出る大量の水に手を入れると冷たい!。トレランの先行者は滝の写真を撮って大杉山方面を登って行く。雨の大杉山コースは厳しかった、今日は谷コースで周回しよう。

ここの谷コースは別名「巨樹の谷」と呼ばれている。確かにトチ・カツラ・サワグルミの巨木が点在して目を引く。が、林床は渇いて土色だけ、余りに味気の無い光景ばかりで潤いに欠ける。谷を離れ、尾根に向う辺りでお若い3人組、続いてソロの男性が降りて来た。そうすると彼らは6時頃には始めていた事になる。なかなか偉い。谷を抜け、谷川が分かれる辺で小休止、茂るブドウの葉の下に垂れる青い房。熟れる頃にも遭遇したいものだ。

尾根に乗るところで名色コースと出合う。ブナの美林を抜け高度を稼いだ辺で葉叢に覆われた蘇武岳が見えて来た。ここでエネルギー補給、気温は18℃くらいで涼しい。冷たいものを食べると寒いくらいだ。空は愈々不安な色、いつ雨があっても不思議では無い。左蘇武岳・右大杉山の出合では右へ折れる、車道の見える蘇武岳はパス、次は山頂の見えた一つ山。今日のところ、直ぐ下を走る舗装道路に車が無い、車どころかバイクのエンジン音も絶えて無い。もしや通行止め?、といったところで一つ山山頂、けっこう応えた。二つ山・三つ山・四つ山と続き最後が大杉山ピーク、ここで暫く展望を楽しもう。途中、パラパラはあったがどうやら今ももっている。

蘇武岳ピークを外すと展望に乏しいルート、せめて目の前の景色を、といっても東から北にかけて90度程度のビューに限られはする。ともかくも展望を楽しんだ後は降るだけ、なのだが、これがけっこう長くて斜度もあって足に応える。20℃ばかりの気温は降るに伴い当然上昇、今年の天命を終えたキンランを確認し、湧水で汗を流して駐車場。日盛りの名色方面にトレラン男性の姿が見えた。


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