■ 若狭・青葉山
・・・・2021年07月10日
2021.7.11

先週はキツくて、予定の周回を放棄してしまった。再度、とは思いながら、前線は直ぐ傍にかかり、前日はかなり強烈な雨模様、来てみると、ハーバルビレッジの庭では薄日が差して暑い。多少の暑さは耐えても良いが、雨ばかりは是非とも避けたい。よって、夏を思わせる暑さも、時々見せる分厚い黒雲も、けして天を誹謗するような発言はしない、天の神さんに聞こえたら一大事。

今日は西峰に登って東峰から降りてくる周回コース、移動手段は1台の車だから先ずは西峰登山口の今寺地区までの徒歩移動。舗装道路は暑い。路傍に咲くヒルガオは素っ気ない色で、手を振るヤブカンゾウは末期、興を唆る力が無い。ここら辺りのネジバナの背は高く立派であるが数は少ない。右手に聳える青葉山、ピーク辺りの建物も見え、ほんとに700もあるお山?、と思えるほどに近くにある。

今寺登山口の前で小休止、それにしても暑かった、正規の登山道は踏み跡の少ない藪に続き、目の前の林道を歩いても同様であれば、濡れて暗くて藪っぽい登山道より林道を歩こう。が、距離は幾分か長くはなる。立派な林道脇に止まる軽トラ1台、ここらで何を?、と見上げた林の中に、カゴを持ち、枯葉に埋まる林床を物色する男性が一人、途中で、同じ様に怪しい行動に走る地元のおじいさんを見た。彼らをして、この様な怪しい行動にかりたてる物は何だ?。秋なら秋の代名詞、今の時期にあるモノと言えば?、分からん!。林道の脇にはアカヤマドリとイグチの仲間、ボルチーニでも食べるのか?。

そうこうしている間に長〜い林道の終点、急角度の山腹に備えて失ったエネルギーを再充填、さあ登るぞ〜と踏み出した登山道は濡れている、ちょっと元気が萎える。直ぐに傾斜は厳しく、くの字の途も何時しか直登にちかくなり、風が無いのでメッチャ暑い。直ぐに見えてくる筈の山頂は植林の杉の林の更に上部。しかし今日は天への悪口はご法度だ、東峰に乗るまで雨は困る。岩稜帯が出てきて、そろそろ良いのではないか?、と思ったところで水平道に飛び出した。遠くに島影が見える。

ご婦人が降って行く方向は松尾寺方面、ちょっと降った先の祠を見て西峰山頂へ到着。南側は絶壁で、歩いた集落から先の街並みとガスに霞む山並み。後方に最高点である巨岩があり、日本海に続く展望を見るべく、小さな梯子と安全柵に沿って上がってみると一面に拡がる白い光景、ガスの他に見えるものなし。思わず漏れた「何じゃこりゃ!」、間髪を入れず落ちてきた大粒の雨、天の神さんは厳しかった。

お社に避難して、川と化した目の前の大地をただ見守ること10分、いや〜激しい雨だった。以後、口を謹んだにも拘らず通り雨が時々、神仏のお怒りは恐ろしい。小康の間に東峰まで、大岩がゴロゴロ、大穴がアチコチ、岩稜登りが度々、梯子とロープ区間が続く。黒雲の下、岩に貼り付く様に咲いた金色のオオキンレイカの花は明るい。この花が、山頂部全体を覆っていた昔は、黒雲の下でも明るさを失う様な事はなかったのではないか、と思わせるほどの鮮やかな黄色だ。

何とか、天気晴朗とは行かなかったが、小雨の中を東峰に到着。後はひたすら長い階段途を降る。展望所では、回復した東の展望を確認、小うさぎは会いに来ていない。最後の竹やぶで、辺りに臭気を放つキヌガサタケを見た。ハエ・アブを集めるための匂いだが、人も度々集めてしまう。おじいさん達の探して居たのはコレかな?。


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