■ 丹波・向山連山
・・・・2021年03月14日
2021.3.14

大きく膨らんだ開花を待つばかりの水分れ公園のサクラ、朝の気温は6℃、この後の気温上昇を期待して、やや薄暗い公園からの直登コースに移動、小さなテーブルなどが並び若者が1人。何事かと尋ねたところが向山を使った山岳マラソン開催中とのこと。昨日からの6時間・12時間・24時間・36時間耐久レースの真っ最中。そんなに参加者は多くないですよ〜と云う言葉を聞いて安心した。この先の急勾配の細尾根で多数のランナーに出合うと辛いものがある。辿るコースは一般の逆コースだ。

暗くて踏み跡の殆ど無かった登山道、よく踏まれた土の黒い帯となって急斜面に続いている。泥濘むようなところもところどころ、落葉でよく滑る道とは甲乙付け難い。旧展望台を過ぎたところでそのランナーに出くわした。途を譲るような体勢で「どうぞ」と云う。これはこの後の方々も同じで、とても行儀の良い人たちである。先に行ってもらい、気を付けて、と声を掛けるとニッコリする。長い時間、山岳を走り続けた顔には見えない。

何周目?、と聞いた方は未だ1周目、と云う返事、この方は今日の朝から参加された方だ。その後も540mのピークまで、5分間隔くらいでランナーが降りて来る。手掘りの鉱山跡のあるピークで暫し休息、高度差400mほどの急傾斜を登って来たのだから小休止くらいは許される。彼らも全て走っている訳ではなく、危険箇所では歩いていたのだ。

ここから4の山までランナーは見ない、競技中のランナーの数は10ばかりという事になる。代わって増えてきたのは一般のハイカーの方々。これも咲くばかりのヒカゲツツジの中を登って来られる。ヒカゲツツジは未だ咲かないのにハイカーはそこそこ、これは新コロの影響もある?。黒井城址にも人影が見え、その背後に五大山、さらに背後に五台山と親不知、春霞の彼方に丹波の山並み。

4の山を過ぎると登りのハイカーは切れた。切れたところでエネルギー補給、3の山に登ったところで周回中のランナーに合った。何周目?、の応えが10周目です、36時間です。流石に10周は凄い、頑張れ!。次に朝から参加された2周目のランナー、何周くらいの予定?、の応えは2〜3周ですね。頑張って。みんな偉い子ばかりで、及ばずながら声援を送らせて頂いた。

2の山を過ぎると辺りのミツバツツジは咲き始めている。目立たない古墳の前に置かれた石に書かれた顔、駐車地に戻ると陽射しが暑い。歩いているだけで汗が吹出す。いつもは殆ど踏み跡の無い直下降コース、レースで出来た踏み跡を、辿る方々がおられたとしたら、さぞや驚いたに違い無い。


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