■ 播磨・明神山-小明神コース
・・・・2021年02月27日
2021.2.28

明神山は始めて歩く。事前情報としては、大明神コースが1番長くて、周回のできるお得コースである事だけ。駐車地の夢前夢やかたに着くと幾らか風が治まったような気配で、ふりむくと形の良い明神山が聳えている。先行する3人のハイカーに続いて、先ずは神社まで道を戻る。駐車場の地図によれば、大明神コース入口は神社の側にあるらしい。3人はトイレに寄り道で、暗い植林地に続く道には鳥居が立つ。案内はないのだが鳥居があるからここが登山口に違い無い。

川のむこうは工事中で、重機の音は凄まじい。ちょっと歩くと道が切れた。これは違った?、続いていた3人は道を戻る。川を渡ると細い林道が延びる。間違いなら、林道から、適当なところで尾根に登ればルートに出合う、そんな踏み跡は必ずある。と信じて林道を奥へ、水の抜けた明神池を過ぎたところに右手尾根に登る赤テープ、もっと先でも良いだろう、が歩く林道に近頃の踏み跡は無く、殆ど廃道同然になったところで「小明神コース」の真新しい、名刺サイズの案内があった。

林道の終点で左右に分かれる谷、中央の尾根には人か獣か踏み跡が残る。これを辿って植林が切れたところで大岩が立ちはだかる。左右は深く巻道が無い。ちょっと降って大岩の左側に回り込んだところで岩の頭が見える。灌木頼みで這い上がった先が不味い。先の知れない辺りで登って降りられないコースは選択肢では無い。で、やむなく登るのが「小明神コース」、真新しいトラロープなどが設置されたコースだが踏み跡は無い。

ひと汗かいたあとの風は冷たい、気温は4℃で陽射しは温かい。歩く予定の大明神コース辺りの尾根が見えると直ぐ下に先の大岩が見える。上にはさらなる大岩が控え、諦めて正解だった。斜め上方に明神山が聳え、なかなかに良い景色、大岩の背を歩く「馬の背」からの展望は殊に素晴らしい。ここから徐々にきつく成る斜度、巨岩が中央部で割れた「桃太郎岩」の先は殆ど崖である。割れた桃太郎岩を通って抜けられそうな案内はあったが、行ってみると出口は崖、降りる事も出来ない。

巧みな補助ロープはあってもけして登りやすくはない。尾根に乗ったところで大明神コースと出合い、ちょっと登ると小明神山ピークである。枯渇したエネルギー補給のほんの5分、0℃の風の中は寒かった。一旦降り、コジラの背?、を登ると明神山ピーク、けっこう広くて風が無く温かい。先行者が二人、Cコースから来られた単独男性、静かなピークだが人工物はかなり煩い。

Aコースで降る岩の斜面は乾いて、次々と現れる大岩の背中下りは面白い。谷を隔てた岩尾根の基部辺りを、横に走る亀裂が見えた。あれは人工か自然の摂理か?、確認はしてみたいが、降る途中の看板にもあった「山ビル」の季節は近づいてはいけない領域、次歩くのはいつだろう?。


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