■ 京都西山・地蔵山
・・・・2020年12月19日
2020.12.20

予報では、お山は暴風とある。雨模様の北部を避けると比良・台高辺りに限られ、今季初の雪山だから人出も多かろう。馴染みの地蔵山辺りなら、雪見を兼ねた適度な運動が可能だ。狭い国道に雪は無く、いつもの駐車地には溶け始めた雪が少々、見上げたお山はガスの中、が中程から上は白い衣装を纏っている。気温は3℃ほどだから、山頂辺りは氷点下だ。

例年の越畑にはこの時期の賑わいがあった。今年はどうやらそれも無い様子、ひっそりと静まり返って人影が無い。峠までは雫の中で、芦見峠は風が強い。陽射しの無い雪面に残る足跡が二つ、一つは人で、一つはテン?、雪の愉しみの一つは動物の足跡だ。登山道を辿っているところを見ると、落葉の隠れる山腹よりは歩き易いと思われる。ときには辺りの木の根辺りを伺いながら、いつの間にか消えてしまった。

何処から現れたのか、先行者の足跡が増えた。忍者でもあるまいから、雪の成せるところか。山頂手前の急斜面も、雪のお蔭で歩き易い。奔放なトレースを残す先行者が1人、後の方は2つ分、見る事になる。雪の上に蠢くクモ、気温は氷点下だが、突付くと元気に動き出し、初冬に見掛ける弱った昆虫とは違っている、貴重な発見だ。ちょっと怖いので棒で突っつくだけにしておこう。

急斜面を越えると一段と下がる気温、温度計はー3℃、エビの尻尾は大きく、周辺樹木は須らく真っ白。冬色の世界もなかなか味わい深い。積雪は20cmほどで雪見にはちょうど良い。馬酔木の林を抜け、西向地蔵様にご挨拶、この1年、愛宕山界隈は度々歩いたが地蔵山は久しぶり。お地蔵様は、おみ脚だけ雪に隠して笑っておられる。

ピークに移動したところで先行者の足跡が消えた。南側は雪も少なくエビの尻尾も少なく、序に人影も無い。愛宕山まで歩いてジープ道を降る。ボブスレーのコース同様の道が今日は歩き易い。雪のせいでもあるまいから、少々補修されたのかも。雪のチラ付く府道は寒い。


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