■ 京都西山・櫁が原〜愛宕山〜清滝
・・・・2020年09月27日
2020.9.27

時折雨粒の残る肌寒い樒ヶ原、さて登り口は何処にしよう?、水尾からでは距離が少ない、などと思案の傍ら、橋の袂に咲くツリフネソウ、気温はすっかり秋になった。順当な季節の推移は何年ぶりだろう。時に強風の抜ける辺りは寧ろ寒い、風避けを重ねてもうジープ道の前、水尾に降ればそれなりの距離が稼げる、と言う事でジープ道を登ろう。15℃ほどの気温の中、暫く歩くと汗になる。ただ、樒ヶ原は450、愛宕まで登って標高差は550、水尾から登り返して辻褄が合うのだ。

ボブスレーのコースの如きジープ道も登りでは知れている。振り返ると単独の男性が迫っていた。時間は早いし急ぐ積りはないからどうぞお先に、と思っているのに中々先へ行かない。行かないどころか歩みを緩めて間隔を調整している。あまり気の強い方ではないのかな?。

ガスが流れて暗くなった、併せて雨、気温は13℃、いつでも風の強い、西への展望の良い辺り、ここを過ぎると山頂部である。愛宕山のピークは神社にあって、偽ピークは900に満たず、この辺りをピークと考えている。ここ迄来て、やっと後続の男性が追い越して行った。京都の街並みが見えてくると俄然天気が良い、ガスも無ければ風も無く、陽射しもあって申し分の無い登山日和。

そう云う事なら、未だ見ない月輪寺に降りてみたい。しかし、降りた清滝からの距離はとても長く、保津峡からはずっと登り、う〜ん、ま、良いか。月輪寺コースに入ると巨石が先ず目に入った。で、岩の前でザックを降ろして一服休息、火を付けたところへ登りのアベック、降りの方々も通るし、知らない顔して吸ってしまおう。登って来られる方はあとを絶たず、その上降る方も多い、表参道と変らない賑やかさだ。

降り易い、恐らく登り易くもあるだろう狭い尾根一杯を使った登山道、1時間ほど降ると月輪寺に着いた。ところが、敷地の入口辺りに立てられた標識には「境内では新型コロナ対策でマスク必須」の警告、マスクは車で持ち合わせていない、引き返す積りはないからただ黙って歩く。やや所帯染みた造りの脇に立派な本堂、道を挟んで休息所、通り抜けただけの観察では小さい山寺だ。

抜けたところで賑やかな団体さん、滑らかなお口のおば様方にマスクは無い、が、みなさま堂々と通る、とても真似は出来ないな〜。月輪寺からの道は更に良くなり、時に斜度のあるところを除けば克く整備された道が車道まで続く。車道を少し歩くと高雄に抜ける道を分ける。その高雄方面から着いたトレランの男性が合流したところであった。

降った清滝から落合までは、川に沿った道を歩いて1・6キロ、多少濁りの残る川筋に点々と割拠する皆様を見て、落合ではお昼ごはんの用意に大わらわの団体さんを後に、次は保津峡駅までの約1・5キロ、保津川下りの舟が2艘、何れもほぼ満員でコロナはどこ吹く風?、結構な事である。

保津峡からはほぼ登り道、昨年はあったフジバカマ祭りは中止で水尾の送迎バスは期待できない。愛宕山から降って来られた皆様が頻りに通る。月輪寺コースで出逢った女性が「保津峡から登って来られたんですよね?」勿論です。水尾からが長かった。アスファルトの道で脚は痛いし、樒ヶ原手前が一番高くて500を越える。因みに、保津峡の標高は100に満たない。


CGI-design