■ 丹波・佐仲ダム〜鋸山
・・・・2020年03月15日
2020.3.15

昨日は終日雨、流石の新コロも雨には勝てまい。人もこの様に家で自粛、佐仲ダム下のテント場はガラ空き、では無く、隣との隙間もない程の混雑振り。週末の雨のテント泊程度は息抜きには良かろう。流石にダム湖のワカサギ釣り場に人影は見えない。さもあらん、気温も2℃ほどで風も冷たい。道の膨らみに車を止めて、少し歩くとダム湖の全景が目に入る。やや!、周回道路に止める車は半端では無い。

それでは、と改めて見た筏の上に、整然と列ぶ小さな白いシェルター、よく見れば中には釣り人がいるではないか!。のみならず、中央の大きなテントの中は、薄着で寛ぐ大勢の人。皆様、新コロの驚異などはどこ吹く風。これと云うのも、春に3日の晴れ間は無い、全ては雨のお陰、日本にはやはり神風があった、と言うことなら有り難い。

釣り人に比べハイカーは他に無い。お山では雪もありそうな風の日は、皆様自粛モードでおうちらしい。ダム湖の右手は夏栗山、中央に高いのは黒頭峰、尾根上に頭を出すのは三尾山、何れも歩いた山だが今日目指す山は鋸山だ。このまま林道を歩くと佐仲峠で、目指す鋸山は遠くなる。尾根歩きでも行けなくはないが、寒気の通過で天候が気になる。

都合良く、峠道を右に折れると鏡峠に抜けられそうな道。少しだけ、陰気な道を歩くとダム湖を見下ろす明るい道が続く。風も少なく日差しもあって、申し分ない道である。ヤブ椿は今が満開、ミツバツツジは未だ固い蕾だ。少ない高度もいつしか稼ぎ、展望所の跡などを見て道が切れた。ややヤブっぽくなった先に、古道らしい踏み跡を辿り、降ったところが鏡峠、楽して峠に着いてしまった。

改めて見た鏡峠の深い溝、どれくらいの人が歩くとこうなるのか、牛も歩いた比良のオグロ坂、それでもこれ程も深く無い。鏡峠から先の尾根筋は、強風の抜ける寒いところだ。登り斜面が出てきて身体が温まると寧ろ有り難い。整備された尾根道が終ると岩尾根に登る。辺りを見回すと、とても登れそうにない切立った岩山も多い。尾根の左手は春日町、山裾を舞鶴道が通っている。

岩尾根を30分、鋸山ピークは、山標こそはあるものの、尾根のちょっとした高みである。存在感は寧ろ目の前の岩峰にあり、岩峰に向って赤いテープが数本、登る方々もおられるのだ。途中まで、テープを頼りに歩いてみたが、とても気軽に行けるところでは無い。山頂は、未だ固い蕾のヒカゲツツジに覆われ、長くいると汗が冷えて寒い。

帰りは、岩尾根を抜けたところで、佐仲ダムへと続く尾根道を辿った。日差しが切れると粉雪が舞い、車に戻ると雨がきた。八大竜王、新コロを、流したまえ〜



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