■ 丹波・向山連山
・・・・2018年02月25日
2018.2.25

幾らか寒さもましになって、そろそろ暖かさが恋しいこの頃、車の外に出ると身に沁みる寒さ、適度な運動がしたいのは事実だが、う〜寒い。薄日は指しても、風に優しさと言うものがまるで感じられない。躊躇している間にも体が冷える。とっとと登ってしまおう、と歩き出して防獣柵を開けた。おや?、案外と温かい、嫌な風はまるでなし、陽射しのお陰で温もりもある、この上自己発電による熱エネルギーを加えると、これは案外地上よりも居心地が良い?。2の山まで続く急登のお陰で、額に滲む汗、昨年充分な探索の出来なかった古墳はもう直ぐだ。

古墳時代から続くこの辺りの繁栄は、殆ど無数にある周辺の城跡へと続き、そうした結果現在では、福知山線の列車の音が木霊するのんびりした光景へ繋がっている。古墳の案内板を読むと、そうした古への思いが改めて起こる。で、古墳は何処だろう?、埋め戻したとの事であったが痕跡程でも、と探してみたが、結局分からず終い。直ぐ下に開けた緩斜面があったから、その辺りかも?、温かいと起きる余裕の成せる業。

2の山を過ぎて展望台の岩場で一服、ここも無風で降り注ぐ陽射し、谷間の虚空を舞う一羽のトビに至っては、長閑さを絵にしたとしか思えない。実に良い日である。しかし阿呆な事はしない方が良い、何処に耳目があるか分かったものでは無い。岩場を降りると、単独ハイカーが迫っていた。岩場の権利を後続に譲って、3の山までまた急登、途中の遺構を再び確認した、結構しっかりした大規模なものである。

3の山から一旦降り、この辺りから、春日の市街地を隔てて、しつこいほど目立つ黒井城を北に見ながら、4の山を目指してまたも急登。山頂を目前にして、人の気配で振り向くと先程の単独、小さなザックは早さを象徴している。ピークまでは前を歩かせて貰い、ピーク遺構の規模などを調査の間に、我関せずと降って行かれた。再び相まみえる事もない。降ればやはり登る運命、北峰などと云うピークを踏んで、冷たい風の吹く向山に到着した。

この頃には風は既に問題では無い。何処から降るのかが目下の課題である。5の山ピークを踏むと降りが基調、の筈であったが、何処かと間違えていた。結構なピークハントを強要され、前回は歩かなかった蛙小峰と銘打った、まことに平凡な尾根のピークを通過した。ここからは降りが主体で、と思うと見えて来る前方のピーク。主たるピークを目指す山歩きとは違い、低くても山域を周回するコースは油断が出来ない。

清水山への道を分け、踏み跡の少ないこころ細い細尾根を辿って、どうやら降りの途に差し掛かった。が、何とも形容し難い急斜面、新しいお助けロープは着いてはいるが、これは酷いところに途を着けたものだ。おまけに落葉の所為でよく滑る細尾根、踏み跡が無いのも頷ける。

長い急斜面を降った頃には汗だくで、これは後が冷えるな〜、と見たところは何処かで見たような?、思い起こせば昨年降ったところであった。この後は正規ルートを辿り植林地へ、温かくなると恐ろしい森になる。やっとの事公園に戻り、人工とは云いながら、滝の側の東屋で、耐寒訓練を兼ねた食事中の男性3人組?、を見ている間にこちらも随分冷えてきた。陽射しも無く、冷たい風の下界はひたすら寒い。


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