■ 播磨・峰山高原〜砥峰高原
・・・・2016年06月11日
2016.6.12

峰山高原へは過去2度も行った筈だが何の記憶も残っていなかった。山頂まで続く山道を走りながら、空を覆う雲が気になった。明日は雨の予報が出ていたが、今日は何とか持って欲しい。山頂には広い、一台の車も無い一般の駐車場と、ホテルの駐車場があった。ホテルの駐車場に車を回し、フロントにごく近い辺りをお借りした。宿泊者の車にしてはやけに多い。登山装備の方もあるから、そんな方々も混じっているらしい。

ホテルの直ぐ前から砥峰高原まで7キロほどの遊歩道がある。辺りには1000メートルを越える山が連なり、美しい尾根歩きになる筈であった。遊歩道は鬱蒼とした森の中に続いていた。ミズナラ、カナクギなどの木々で、原生林の趣は無い。流石に山頂台地とあって、湿地や最源流の小さな流れが多い。使った様子の無いグランドを過ぎると、愈々本格的な森が始まる。遊歩道もダートに変わり、今のところ視界はまるで無い。

朝もやの残る道を帰って来られた二人組、7キロには早すぎるご帰還だから途中で止した類である。左手に杉の植林が続く暗い道だ、無理も無い。1キロも歩くとカラマツの林に変わり、幾分は明るくなったがそれ以上の魅力は無い。真夏なら涼しい山歩きになるかも知れないが、今日のところは面白く無い。ゲレンデ状に切り払われた地点で始めて小さなヤマツツジを見た。これは防火帯であったらしい。

相変わらず展望とは無縁の道を黙々と歩き舗装路に出た。ここからはしばらく舗装路を歩く。しかし薄日のさす舗装路は明るく、時には展望もあって、先程までの行程を思えば余程楽しい。車も走らないし見渡しても他に誰もいない。沿道にはタラの芽が多かった。無傷の物も多数ある、よほど交通量の少ない道だと思われる。ニシキウツギはカラフルな花を付け、モミジイチゴもそろそろ食べ頃になる。

舗装路を歩く事凡そ20分ほど、路肩の、遊歩道を指す立看板に導かれて再び森の中、ところがこの先は伐採地で、重機の痕跡も生々しい。問題は、舗装路に出てから先、ずっと降り傾向にある事で、詰り戻りでは登り返す事である。目指す砥峰高原はそれ程の高地では無いことが明確になった。のみならず、高原状の地形は皆無である。

バイク止めを越えると一面の草原が現れた、道はこの中の山腹を縫って続き、最後に、最も低い辺のレストルートで終わっている。これが砥峰高原の全貌である。中央の遊歩道を歩く二人組、少し先に展望台があった。全てが見えている以上、この先は必要が無い。椅子に腰かけ風に吹かれよう、薄日でもかなり暑い。復路は、全工程舗装路を歩いた。もっとも、舗装は30分も歩くとダートに変わる。高低差も気にする程はなく、ホテルに戻る道は「山笑う」の大きな碑文の先に分かれている。此方の方が展望もあり明るい。



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