■ 播磨・フトウガ峰
・・・・2016年03月20日
2016.3.21

.ゴルフ場か別荘地か、良くは分からないが登山口の標識を辿ると数台の車が止まる狭い駐車場、身支度を終えた若者が明るい尾根に取り付くところだ。冬枯れの芝は光があると明るく、それだけでも温かい。用意の間にもう一台、黒い布で顔を覆ったお姉さんがお一人。よく踏まれた明るい登山道を行くと直ぐに尾根に辿り着き、駐車地で既に500を越えているので展望は良い。

ここから主尾根まで、それなりにキツい斜面をトボトボ、朝食後30分程のお腹には応える。先を行く男性の背中は見えず、後続のお姉さんに拔かれたくもない。西にはゴルフ場のある谷を一望にし、東には谷を隔てた山が連なる。枝振りの良い松の下で休みたい衝動を抑えて、カヤトと岩のある主尾根に乗った。

ここで暫く休息を入れ、北の展望を伺うと植林しか見えず、どうも事前に想定した山域とは違う事を悟った。汗を拭く間にお姉さんが先に行かれた、続いてランニングスタイルのお若い男性が行く、直にお姉さんを抜いて、カヤトの間に見えなくなった。直ぐ上のピークは達磨ヶ峰と云う名がある。山標識にそう書いてある様だが、既に判読不能である。ぼちぼち帰りのハイカーと遭う時刻になった。

温かい日差しのあるところでは、鳥の声に加えてヒオドシチョウの姿があちらこちら、冬は既に去った事の様に舞っていた。綺麗なピークを降って杉林を通過、黒土の登山道は良く滑る。加えて直登が多い、故に道が広くなる場所も多い、苦しければ小刻みに登りたいのはご同様、大きくくの字を描ける場所は多かった。やや雰囲気の変わる辺りから笹が多くなった。背の高い枯れ枝も多数あった、鈴鹿辺りのジグネと同じ事だろうか。

笹と露岩を越えると広い高原状のピークに出た、フトウガ峰。遮るものの無い背の低い笹原を風が抜ける、天が近くになった。西側の尾根を、2人のハイカーが降って行く、あれで降ろう。登山道に沿って北の空を見上げると、ここより少し高所に同じような山があった、山腹を這う登山道にお姉さんらしいハイカーが歩いている。フトウガ峰を降ったところ、段ヶ峰まで30分のところで今日の行程を終える事にした、次回の、ここから見える尾根の周回にまわして。

笹原にシートを敷いて昼食休息、風は冷たいが日差しに温もりがある。おじいさんハイカーが降って行かれた。フトウガ峰まで戻り、杉谷コースと銘打った道を降った。林道まで25分とあったがもう少し長かったような。残りの林道歩きは当然長い、途中の至るところにミツマタの黄色い花が咲いていた。この辺りの特産和紙の原料である。




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