■ 北摂・大野山〜あじさい祭り
・・・・2015年07月05日
2015.7.5

7月の第一日曜日は大野山、梅雨の合間を縫ってアジサイ祭りが催される。梅雨も佳境ではあるし何しろアジサイがテーマであるから、滅多な事では延期や中止は無いものと考えている。過去2回は参加させて頂いたが、何れも午前中は晴れて祭りも盛況、午後遅くには降雨となった。

今日も雲の多い日ではあるが雨の心配をするほどでも無く、西軽井沢のバス停横に車は1台、おや?、想定外の少なさに、もしやアジサイ祭りは無いのでは?。廃屋の中の谷川に沿う登山道にも人影は無い。昨年などは、おばさんハイカーでごった返していた事を考えれば、こりゃー終わってしまったか、何れにしても今日はなかろう?。

宅地を過ぎても人っ子一人見えず、森と鎮まり返った林の中は、オオルリとヒヨドリの声が時折聞こえるだけである。ザックの中には昼食も無く、宛にしているたこ焼きが無いとしたら、携行するペットボトルのお茶だけが頼りだ、心細い事になってしまった。

湧き出す水に濡れた登山道には、確かに踏み跡は残っているものの、今日のものである確証に乏しい。標高600の標識の横で、ポトポト落ちる汗を拭きつつ小休止、昨年の、前を歩く中年カップルの様子等が去来して、休もうと云う男性を睨みつける女性の恐ろしい顔がふと浮かぶ。

そこまで怒らなくても良さそうなものだ、陰湿なイジメに等しい。そうしたカップルは3組もあった、恐るべきは女性かな。そこへいくと、殆ど徒歩より遅いマラソンの男性もあったが、これは寧ろほのぼのとした光景であった。

往来の無い、今は登山道と化した嘗ての道端で、そんな事を想いながら一人微笑む、ちょっと寂しい光景だ。さて兎に角も登ってみれば分かる事で、もとより標高差は400程度しかないので、そよ風等が吹いて貰えば、山頂は直ぐである。山頂手前の電波塔の前、聞こえて来る筈の生バンドの騒音も無く、あ〜やはり今日は無い!、と確信した時の情け無さ。

たこ焼きも無ければビールも無い、空きっ腹抱えてスゴスゴ帰る姿が目に浮かぶ。と、何と!、山頂のベンチにまさに腰を降ろした刹那、車が行きます〜と人を誘導する朗らかな声、え?!、山頂を越えアジサイの咲く西側斜面のその先の、小広い運動場の中に居並ぶ白いテントの波、あ〜演ってるじゃん!。

山を降り、ある筈のテントへまっしぐら。ありました、焼きたてのたこ焼きと、氷水で冷やした持つさえ冷たいビール。グラウンド外れの祠の前に陣取って、メラメラと鰹節の踊る熱いたこ焼きを頂きました。買出しにはあと2度ほど、お陰で下山時の身体の重い事は、そこらに敷物して寝ようかな。



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