■ 北摂・半国山
・・・・2009年07月12日
2009.7.13

半国さんには1月以来これで3回目である。近場でそれなりに負荷のある山歩きには結構な山域である。それでも何時も同じ宮前からでは詰まらない。大阪府からも能勢の外れから登山道があるが、峠上からでは登り甲斐がない。ここは一度下りに利用した井出集落から登ってみよう。幸いにも郵便局の駐車場はガラ空きである。

車を止めて記憶を頼りに山側の旧道である細い道を歩いた。がしかしそれらしい道に出会わない。一体何処から降りてきたものやら。辺りに人影はなし、引き返して車を宮前に回し、結局何時ものコースに収まらざるを得なかった。宮前の金輪寺参詣道出会いに車を止めた。今日は先行者の影がない。

大きな墓がずらっと並ぶ傍に、おじいさんが一人、ここでは良く地元の人と出会う。「半国さんにいかはんの?」と、にこやかに挨拶してくる。半国山への登山者は地元のお年寄りには愛されているようである。金輪寺手前の林道には小鳥の声が溢れていた。葉叢の上にも溜まり水があり、湿度は相当なものである。

暗い松林を尾根まで歩くと汗が滴る。細く抉れた尾根道にはそよ風すらない。そして、人の気配も絶えてない。林に差し込む日差しも無ければ、眺望もまるでないのである。せめて、降りてくる登山者の一人でもあれよかし、と思うのだが、辺りは森閑として只苦しい。たかだか標高差にして600m余り、距離にして凡そ5km余りでもやっぱり苦しい。

綺麗な樹林帯を抜け、山頂直下の植林帯を抜けて急斜面を抜けると山頂である。山頂は涼しい風が抜けて気持ちが良い。腰掛けて呆けて居る間にMTBに跨った二人組みが現れた。朗らかな二人ではあったが、MTBは好きではない。二人は小休止の後、能勢方面に下って行った。今日はやはり誰も現れそうにない。

さっきから腹がぐうぐうなって煩い。赤熊方面から降りるかピストンするか、赤熊へ降りると残りが長い。腹が減るのでピストンで降りる。最大速で降りたので何も記憶にない。林道に下降、湧き水の流れる細い谷川で頭を洗うと生き返ったように清々する。朝と同じく、梢を渡るシジュウカラが見え隠れする。

車載温度計では宮前で24度、能勢を越えると31度になった。


CGI-design