■ 北摂・大野山〜あじさい祭り
・・・・2014年07月06日
2014.7.6

今日は大野山のアジサイ祭り、天気予報では日中一杯雨は大丈夫だと云う。年に1回しか無い山上のお祭りだ、梅雨らしい天候に花も美しかろう。

西軽井沢登山口はバスから降りた登山者で溢れ、停車中のバスの先は、路肩駐車の車で一杯だ。如何にアジサイ祭りでも、嘗てこの登山口でこれだけのハイカーを目撃したのは初めて、見れば必ずしも同じパーティでも無く、況や車は別々らしい。

歩き出した後ろからも別の方々が表れ、寂れた谷川に沿った道に、賑わいと同時に色気を添える。すっかり定着した山ガスタイル、妙齢の方から相当な方まで、すっかり普通に見る様になった。今日のところは、まあ中年から上と云って良い方々ばかりで、ところがこれが油断が出来ない、雪の上に「好き」等と書ける連中である。

長く延びた皆様の隊列を追い上げ、これが先頭か、と見るとまだ先がある。何れもご夫婦らしいカップルで、男性の方の顔の汗が物凄い。休みを訴えて立ち止まる男性を、さっきも休んだやん!、と非難する女性の顔は冷ややかであった。

高度差も少なく距離も無い、不埒な悪行とまでは云われないにしても、山頂でビールとたこ焼きなのだから、休みなく登るくらいはしなければならない。雨後の大野山山腹は風も無く蒸し暑い。全身から噴き出す汗は、顎を伝って零れて落ちる。目の前に迫るカップルの、男性の顔もやはり同じであった。

先を歩くのは女性、振り向いて見た先のカップルも、先に姿を出したのはやはり女性だ。一般に筋力に優れる男性が、かくも同じ様に女性に引率されるなど、女性の気合いがまさるとしか思えない。恥ずかしながら同類であるから、この程度の曖昧表現にしておこう。

愈々最後の急登を終え、会場へ向かってまっしぐら、折しも賑やかな音楽の正体は、と覗いたステージには、小学生位の女の子による、はて?、何だったか。急行したたこ焼き屋がグズグズしたので殆ど見なかった。氷で冷えたビールと熱いたこ焼きを持って、会場隅にある祠の横でプシュー、顔からは未だ玉の汗、持つ手も痛いビールは美味かった、次いで頬張ったたこ焼きは、やはり熱かった。

ビールも2本目に入った頃、正面ステージから響くギターと歌声、どうした事か、どうにも耐え難い思いがして、腹も満腹になったところで天文台へ移動した。ステージの、真摯な顔で歌うお若い女性には失礼した。

食後の腹ごなしで、天文台から降りて巨岩コースを最後まで降り、登り返すところで雨になった。この雨は、止む事無く本降りなって、山を降り、車の道中、帰った後もなおずっと続いた。


CGI-design