■ 台高・木梶で夏涼み
・・・・2013年08月11日
2013.8.11

… 下界は猛暑でも木梶林道には涼しい風があった。乾いた風から、猛暑の気配を察することも出来るし、不動滝の水量からも伺える。強烈な陽光に晒される尾根あたりは暑かろう。谷間から覗く紺碧の空に雲は無い。

山脈の上空辺りにのみ架かる薄いガスでは陽射しの猛威の妨げにはならない。木陰の多い林道は涼しく、ふく風にも熱気は無い。少し長く木陰の切れる地表はやはり暑い、奥の僅かばかりの駐車地のコンクリートは焼けていた。

今日は何故だか葉叢の間から川面がちらちら、暑さに焼けた葉もあるだろうか。苔むす林道脇の岩に咲くイワタバコ、今年は花が多くて不気味である。右岸を歩くとちょうど風呂サイズの淵が目に付く。

このまま歩くと、当局の方々にご心配をかける恐れも無しとしない。何しろ日本は熱帯なのだ。ここは大いなる決断の時である。山は止して川に浸かろう!。不動滝のゲートは閉まり、他に車は来ないのだ。今更長い林道歩きのハイカーもあるまい。

と云うことで、川に降ってシートを広げ、汗ばんだ服をザックに懸けて、早速飛び込んだ淵の中、颯爽と泳ぐどころか僅かに数秒、鳥肌のおかげで気合は充分だ。岩に登って身体を温め漲る気合で再度の挑戦。今度は立ち泳ぎスタイルで20秒、なにぶんにも浅くて、人には見せられたものでは無い。

あと数度程は流れに身体を沈め、木陰のそよ風の中で暫しの休息、寝転んで見た空の青い様、いつか何処かで観た空と同じであった。うるさい虫も殆どおらず、支流の谷から吹き降ろす風は冷たい。

寝てもいけないので2時間程で切り上げて、再び歩く木梶林道、気温は31度に上昇し、しかし結構これが快適である。濡れたパンツも何時しか乾き、ただ少しだけ怠さがあった。


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