■ 鈴鹿・水無北尾根〜綿向山
・・・・2012年12月23日
2012.12.24

登山口の横にある避難小屋、見ると右側山腹に続く道がある。水無山北側を経て綿向山へ続くコースとある。ここは当然残った未踏であるこちらのコースを行くべきだろう。

多少遅い時間なので人影はまばらだが、少なくとも二人はすぐあとから来られる。こちらの道にも今日の踏み跡らしき靴跡は幾つかあり、明瞭なコースが山腹に続いている。

ジグザクにいきなり高度を稼ぐ設定で、零度に近い気温対策に着たカッパの分だけ汗が多い。やっとこさ尾根が見えはじめ、このまま乗るのかと思った道は、陽射しのない山腹の中程をほぼ水平に横切っている。

ところどころ細くなる道から、葉を落とした透明な林を隔て急傾斜の下に谷底が見え隠れする。虎ロープも所々にあり、靴幅ほどの道に溜まった落ち葉の上を、慎重に探りながら歩く所もあった。

なるほど踏み跡が少ないのも頷ける。暫くトラバースを続けた前方から、小さな鈴の音が聞こえる。こんな所を歩く危篤な方はどんな方?。と道は尾根に向って登りだし、その後ろ姿も拝めない。

残念な思いを胸に登り切った先の林道、地図を睨むご夫婦らしきカップルがある。この先の様子を尋ねられても、初めてで知りません。奥様の、あ〜怖かった、との言葉は本音らしい。

先の事は知らぬので、好い加減な事も云えずに都笹の綺麗な尾根に向かった。暫くは感じの良い尾根を歩き、このまま尾根歩きを続けるのかと思えば、やっぱり北側斜面に降りて往く。

すぐ下には先の林道が走り、なんや林道を歩いたら良かった。植林が切れるあたりで林道も切れた。上の尾根には岩場も見える冬枯れの綺麗な林が続き、大きな霜柱に覆われた細い道が続く。

霜柱のお陰で泥濘む事は無いから良いものの、溶けたら厄介なルートである。細いところはもう道でも無く、どうでも良い処に虎ロープがあった。先のご夫婦はリタイヤかな。

水無山の肩まで来ると陽射しがあった。少しだけ寛ぐ積りが風が痛い。走る様に現れた単独女性、水無山目指して駆け登って行かれた。文三ハゲから伊勢平野方面の眺めが良い。残念なことに今日は霞が多かった。

自然林の直登に差し掛かり男性お二人のパーティが降りてきた。水無山に行かれるようだ。綿向山登山道に出て残り数百メートル。ところがここからの道が酷かった。氷が溶けてドロドロの道、まるで泥田のなかを行くようである。田植えならしないでもないが、登山靴でしなくともよい。

ピークには10人ばかり、雨乞にも鎌にも雪は無い。明日あたりは真っ白になる筈で、そうなると鈴鹿は遠くなってしまう。風を避けて昼食タイム。水無山に行かれたお二人と単独女性が到着した。

褒めてあげようと思っていたご夫婦はやっぱり棄権したのか姿が見えない。


CGI-design