■ 北摂・大野山 アジサイ祭りは7/6・7
・・・・2012年06月17日
2012.6.17

梅雨に入って纏まった雨の翌日、日差しが洩れると真夏並みの暑さ。樹林にうずもれるような西軽井沢の家々を見ながら、谷川に沿った登山道を登る。流れの傍とあって、ひんやりして歩きやすそうであるが、湿度は相当に高い。

水の中とまではいかなくとも、それに近い感触がある。沿道の家は、年毎に人の気配が少なくなり、締め切った雨戸はいつ開けられたものかうかがい知れない。

舗装道路を過ぎ、水の流れる登山道を少し歩くと綺麗な若葉の道になる。道端には、涼やかなコアジサイが彼方此方で咲いていて、米粒を想わせる小さなネジキの白い花もある。

高めの気温で足取りはのろのろ、堅実な足取りの男性が追い越していく。鈴鹿に似た、感じの良い二次林の中、水の流れる小さな谷もあしらってあり、もう少しだけ山が大きければ尚良かろう。

登りはじめにあったネジキの花は、その後再び見ることはなかった。今年は花つきが悪い、秋には熊の事件が頻発するだろうか。山頂部の笹の葉越しに伺っても、賑やかな歌声などは聞こえてこない。大野山のアジサイ祭りは何時だろう。

暑い山頂部でも、風の抜ける木陰は涼しい。先を行かれた男性が一番席、従って二番目の席で北摂の山並みを暫く睥睨することに。アジサイは、一部色づき始めたものもあったが、全体としては未だである。

気の抜ける、ハルゼミの声を聞きながら冷たいもので身体を冷やす。傍の石の上に止まったシオカラトンボ、テリトリーに飛び込む羽虫がある度に飛び立つ。そして再び石の上。トンボは日差しが良かったのかな。

傍でチョロチョロ遊んでいた小さなトカゲ、ザックの背の間に入って出てこようとしない。このまま持って帰ると恐らく死ぬだろう。暫く背負って様子を見ても、自ら出てくる様子はまるでない。

ザックを下ろして強制退去、暫く草の上をキョロキョロしたのち隠れていった。人に背負われる体験は二度とあるまい。天文台からグランド横に下りると張り紙がある。そこには、アジサイ祭り7/6・7と記してあった。二日もやるのだ、暇があれば登って来よう。


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