■ 京都北山・三国岳〜ロロノ谷〜三ボケ
・・・・2011年09月11日
2011.9.11

釣りの季節が終わるわけでもなさそうなのに、林道の至る処に釣師がいる。小さな谷でさえ案内板が建てられて、力の入れようが伝わってくる。ハイカーは招かれざる客だろうか。

府大小屋前の林道に既に一台、その先にも数台の車、小屋前の隙間に入れさせて貰って山支度、何処となく弥次喜多道中をおもわせる、愉快なお爺さん3人組。

一人は昨日が誕生日らしく、すかさず横から『酒持って来たか?』ときた。府大小屋に向けて先に行かれたものの、直ぐに追い付き追越した。三国岳から府大小屋南側の尾根に下降する周回ルートを行かれるらしい。

ちょっと剽軽に見えても最近のお元気なお爺ちゃん、達人の事も有りえる。墓穴を掘るような、迂闊な事は言えないのである。ユラユラフラフラ歩く姿は、やっぱり只の初心者じいちゃん?。

岩屋谷ルートはやはり厳しい、景色などを楽しむ余裕はない。下手に余所見でもしようものなら、おむすびころりんと同じ結末が待っているような斜面である。じいちゃん達、大丈夫かな。

長靴をはいた男性が、追い付き追越していった。どっかで見たような、しかし抜かれるなどは何でも無い。先頃の台風で山はひどい荒れよう、登山道も千切れた小枝で見えない程である。

三国岳ピークではお二人と会い、少し下ってまた一人、今日はよく人と会う。p941から西尾根に入り、少し下ると見たような男性と再び出会った。此処で人と会うのは初めてである。

やや傘の開き過ぎたタマゴタケを撮影中の男性を残して、尾根を更に南下した。何にも無い尾根に、トグロを巻いた赤マムシだけ、マムシも同じ思いかも知れんが、会いたく無い相手だ。

ロロノ谷に降りて三ボケへ移動、川の水は冷たく吹く風は涼しい。笹の後退した巨大な樹木の下で、風に吹かれて暫し休息。長居がすぎると帰りたく無くなる。

三国岳目指して谷を遡行、枯れた巨樹や根こそぎ倒れた杉などが行く手を遮り、大いに汗を流して三国岳、その後岩屋谷を下って府大小屋前で汗を拭く間に、目の前の尾根から現れた3人組。

少しルートは異なるけれども、よくぞ無事に帰りました。少々恐ろしい目にも会ったなどと語るその後に、次はもっとやったろ、などと聞かせて下さる、やっぱり何処か剽軽なお爺さんパーティーでした。


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