■ 北摂・剣尾山〜横尾山周回
・・・・2010年11月28日
2010.11.28

麓の紅葉は今週あたりが見ごろだろうか、窓から見える街路樹もほとんど赤や黄色に色づいてきたのを見ると、山の木は全て葉を落としてしまったに違いない。それでも行楽は今週辺りがピークらしいし、遠くへ行くのは気が重い。

高岳・半国山と続いたら次は北摂の勇、剣尾山しかあるまいと、曇りがちな北の空を見ながら登山口近くにある玉泉寺の境内、車の傍を男性ハイカーが登っていく。登山口近くには車が10台程あって、直ぐ前を新たな男性が行者山へ登っていく。

ときおり日差しが射すと結構暖かく、暫く階段を登るうちに額に汗が滲んできた。大きな岩に書かれた仏様は、暗い所為か今日はまた一段と判読が難しい。巨岩に乗って能勢の郷を見下ろすと、田畑の煙が低い上空に留まって霞のようだ。

葉を全て落とした林のせいで、どこやら新奇な感じがあって歩きやすい。降りてくるご夫婦やら女性連れやら、見ていると、直ぐ目の前の詰まらないところで女性がこけた。その心理を探ってみるに、多少とも気取ったところがあったに違いなく、妙な見栄を出したものだ。自らの戒めとしておこう。

巻き道が終わるとお地蔵様までは直登が続く。北からの風が出てきて汗も直ぐに乾いてしまう。地蔵さんの前で後続のお兄さんが追い抜いていった。綺麗に掃除されたお寺の跡を拝見して、今更ながら広さに驚いた。新たに高札が立ち、古くは平安時代の遺構も混じるらしい。確かに、ひときわ高い辺りの石垣は目の前のそれより更に古そうだ。

山頂は殆ど空きスペースが無いほどの賑わいであったが、空からは時々パラパラ落ちてくる。暫く休んで横尾山への稜線へ進むと、北側の林はうるさい潅木が綺麗に切り払われ、幾らか残った松の枝振りがよく見える。

掃除も野外活動センターの周辺を過ぎたところで終わり、あとは枯れた松と枯れた笹原の覆う登山道を歩く。近頃は周回するハイカーが増えたようで踏み跡が太くて明瞭になった。反射板までの厳しい坂道を終えて振り返ると、賑やかな声が近づいてくる。

山頂にいた伯母様おじ様方に違いないのだが、後ろに着かれるとなにやら窮屈な思いがする。せめて多少若い分は颯爽としたところを見せないといけない。などと、転んだ女性と変わるところがないのが情けない。

尾根を下りトンビカラの鉄塔を抜け、ざれ場の続く登山道を下って谷川に着くまで雨らしい雨は降らない。運動ができて、今週もこれで大丈夫。


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