■ 京都西山・地蔵山
・・・・2026年04月11日
2026.4.12

雨はあがったばかりで道路は水溜まり、予報は晴れる事になっているものの、雲は多くて寒い朝。温まるまでの積りでカッパを着用。小学校の上まで歩くと枝垂れ桜が満開だ。枝垂れるばかりか、傍を通る電線に絡まり伸ばす枝さえあり、藤などと同様、蔓性植物の特徴を表していた。これは驚きの発見だ。桜の花びらの道を歩き、廃屋の前を抜けると今にも咲きそうなシャガと日差し。庭の満開のお花は見る人がなさそうなので、せめて今だけでも見てやろう、とそこへ現れたハイカーのおば様方。アミガサタケの撮影タイムに黙々と追い越して行く。

おば様5人ともなれば口で勝つことはほぼ不可能、できるだけ丁寧に見送るのが良い。防獣柵を抜け、転がる石を観察する間に見えなくなった。それにしても案外に静かなパーティもあるものだ。集落を見下ろす辺りでカッパを脱いだ。風は冷たいが空に雲はなく日差しが温かい。峠の山桜も絶妙な色彩で満開だ。地蔵山に向かう辺りの切拓きにはワラビが出る。未だ小さいものがポツポツ状態、温かい日差の茅の中は束の間の天国である。東進するソウシチョウに負けないウグイスの囀りは頼もしい。

沿道の樹木に未だ若葉はほぼない。故に山は笑わない。笑わない山の心情を慮る間に単独のおば様が登って来られた。額には汗、妙なところから現れスマホを片手、電波が入りませんか?、と聞くと地蔵山へのルートを聞く。現在の道または踏み跡を辿れば地蔵山です、と云うと少し休んで行くと仰有る。地図読みよりスマホの支援を頼む方々で近ごろ多い。ゆっくり歩く間にやはり額に大汗を浮かべて追い越して行かれた。地蔵山は歩かない事と同様である。

丈の高い樹林の下の厳しい斜面、葉がないので今は明るい。中ほどまで登ると聞こえてきた笑い声、先の5人組の皆様の声だ。楽しげな様子が伝わって来る。斜面が尽きたところは樹林に囲まれた明るい小場、別天地の一つだ。パーティは馬酔木の森に隠れたところだ。では、ここで一服、転がる石は、稜線の崩壊に伴いここに溜まったので、それだけお山は低くなった、と思う。さて、次は今日のお目当てを探しに行こう。

馬酔木の森の切れる辺りに咲くカタクリ、数えるほどだが近場では希少である。7年もかけてたった一つの花を咲かせ、花の後は休むという超スローライフ、そんな花を拝ませて頂こうと探してみたが、蕾を見つけるのがやっと。またいつか見せて貰えば有難い。勢力を拡げる馬酔木を切って道の保全、30名ばかりの団体さんが登って行った。馬酔木のトンネルを抜けると反射板跡地、気持ちの良い風の中でエネルギー補給。厚い本を抱えた男性がお隣さん。何の本を持つのか聞けばよかった。

西向地蔵様に挨拶をしているところへ例の5人組が現れピストンである。達成感と同時に口も滑らかに変わっていた。降りは愛宕山からジープ道、樒原から越畑までは、眠くなるような桜吹雪の道であった。


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