■ 京丹波・長老ケ岳
・・・・2026年04月25日
2026.4.26

地蔵山・愛宕山辺りを彷徨く積りで朝食は亀岡。朝食を終え、見上げた空には青空が覗き気温も上昇中、2週間前に歩いた地蔵山では勿体ない。何処かこの天候に相応しい山はないものかと、改めて今日の行先を考えた。9号線を北へ進めば京丹波、京丹波の盟主は長老ヶ岳で暫くご尊顔を拝していない。9号、快適な27号を走り、周辺樹木の伐採で明るくなった府道を仏主まで走ると舗装は終わり。山道を詰め京丹波の主稜線を辿ることもできるのだが今日は長老ヶ岳だ。橋の袂に車を止める頃には青空が大勢を占め良い感じ。

調べてみると昨年は5月末に歩いている。久しぶりに見る野イチゴに驚いたものだ。鹿は間違いなく減少傾向、調和のとれた本来の姿に戻りつつあるのは確かだ。橋を渡ると野いちごの確認地点、今年はどうかな?、と見て驚いた。あたり一面の花園だ。クサイチゴは勿論の事、あちこちに咲く大輪のイチリンソウ、キケマンにキランソウにヤマルリソウ。ラショウモンカズラを忘れると芥川に申し訳ない。川沿いの林縁に続く望外の光景、思い起こせば長老ヶ岳は梅雨時以降が多くて芽吹きの季節は記憶にない。

キャンプ場跡地へ向かって道を右へ。聊かもなかった道端に小さな花が増えた。目を山腹の傾斜地に移すと大輪の花を着けたヤマシャクヤク。何という事、関門の筈の跡地までの標高差250mが楽しい道に変貌した。流石にサクラは終わって地に花びらを残すだけ。集落を見下ろす展望地まで歩いて汗を拭く傍ら、道端から山腹を降る斜面に点在する青い色彩はハルリンドウ(フデリンドウ)だ。

キャンプ場跡地の道はヤエザクラの道である。管理棟前の駐車地に止まる車は7台ほど、残念ながら、林道工事でここからの谷間は甚だしい騒音の中。谷の先住者である熊は引越せざるを得ない。熊の被害はニュースになるが、熊への環境破壊はニュースにすらならない。全く傍若無人な行為である。文字通り人が無いので関心が無い。騒音の中、萌え出る尾根に登るとイワカガミの道。北斜面に広がる林床は濃いピンク色の絨毯であった。

休憩小屋を過ぎると満開のシャクナゲの道となり、傍らのツツジの花が明るさを添える。山をいろどる霞のような萌葱色が続き、美しい光景がではあるが騒音は酷い。主尾根に乗るとその騒音も聞こえなくなり、木漏れ日の透明な林の中でお昼を戴くパーティーがある。山頂直下のヘリポートの片隅でエネルギー補給。大きな雲が陽光を遮るときは、微風の中でも寒い。気温は11℃である。補給後はいつものように、間近に樹冠を見る林道を降る。

夏鳥の鳴く道傍の樹木の葉はまだ小さく、ホウなどの葉は開く途中。しかし山サクラの花びらを散らした道は今だけの贅沢だ。巨大なカツラの木が林立する谷間まで降ると歩くだけで汗ばんできた。キャンプ場に別れる辺りに止まる車が3台、春の長老は花のお山で賑かであった。


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