■ 加西アルプス・善防山-笠松山
・・・・2026年02月14日
2026.2.15

先週は加東アルプス・大坂山を歩いて来た。遠からぬ位置に、加西アルプスなる、標高から言えば大坂山を200m程サイズダウンした岩尾根がある。近頃は通い慣れたお山ばかりで、寒い雪山は敬して近付かず、ここらで新しい景色も見てみたい、と思っていたところ、加西アルプスも面白いと言う情報を得た。暖かくなると言う予報を信じて、初めての加西アルプスへ行ってみよう。

先ずは早朝の気温、放射冷却とは言いながら零下2℃、移動と共に霧が付いて来て寒い。登山口の善防公民館の駐車場の前は大きな池で、手の届かない辺りに水鳥の影が滲んでいる。枯れた水草の先に浮島などが見え、山歩きを控えた光景としては大いに趣がある。振り返ると、灌木ばかりで潤いの感じられない山裾が迫る。登山口は、道路を隔てたその山裾だ。

あっちこっちから入れるようだが、駐車場から近いのでここから入ろう。標識に「善防城山登山口」とあり、戦国の城跡。細い木ばかりの薄暗い林床で、見るものは無し寒いので、標高差200程を黙々と歩く。やがて大岩と小広い出城らしき平坦部があり、石垣を廻り込むと本丸跡、東側の岩に座ってカメラを構える男性が一人、知ってか知らずか傍の梢にコガラが遊ぶ。広からぬ本丸跡で少々歴史などを学び、西に降って笠松山を目指す。汗も出て、霧も晴れて気温は上昇中、大きな声で啼くホオジロは木の天辺。

岩の道を暫く降ると全周の展望が拓ける。左右に池を配した街並み、前方に目指す山域、斜度のある岩の細尾根であるから高度感も充分だ。途中で道が分かれる。一方は「周回ルート」とあり、西側を守るお山へ向かう。次回のルートだ。そんな岩尾根を年配のハイカーが往来する。最低鞍部に至ると短いながらも吊橋があった。高さは30m程度、掘割に架けた橋である。大坂山には無いサービスだ。吊橋を渡ると次は鎖場、大きな岩の斜面を登る。鎖は安全の為で、あれば大変に心強い。

鎖場を越えると岩の広場に至り、谷を隔てた先に、今から辿るルートと244mの笠松山が聳えている。高度を上手に使っている点で、ここでも加西アルプスに軍配だ。電車の音に続いて熱気球が3つ、向いの岩壁には達磨大師、やはり磨崖仏というのだろうか。これは近年の作との案内がある。賑やかな春の光景、と云うには未だ早いのだが今日は確かに少々暑い。快適に歩いて笠松山のピークに到着、展望台の下で一服タイム。降る方面のお山に四阿が見える。

さて、小休止の後は次の四阿。直ぐ先を行く女性の口は滑らかだった。溢れるエネルギーを惜しげもなく放出、四阿に着く頃には流石にエネルギーの損耗著しく、這うようにして四阿に消えて行った。それでは先に行かせて頂こう。と、降った先は舗装道路、道路を登り返せば駐車場に戻る。戻るにはやや早すぎるし、西に降って無人のダム湖、更に降ってキャンプ場を見学、ここで今日の行程を終了。掘割りを抜け戻る道中、例の浮島へ立ち寄った。立派な橋の先に弁天様の祠を配し、水鳥でも遊べば春の気配はいや増したであろう。


CGI-design